継続が大事な英語学習。ディクテーションもまたしかりですが、間違った学習のやり方をしたために挫折してしまう人も少なくないんです。本記事では、
・これからディクテーションに取り組もうと思っている方
・すでにディクテーションにトライしている方
に向けて、より効果的に学習できるコツと注意点を解説していきます!
目次
ディクテーションとは
そもそもディクテーションとは、テキストは見ずに英語の音声を再生し、聞こえてくる英文を一語一句書き取るトレーニングのことです。
当然のことながら1回ですべてを書き取ることはできないため、同じ音声を何度も聞いて全文を復元していきます。リスニング力アップに非常に効果的な学習方法です。
ただ、やり方を間違えるとディクテーションが嫌になってしまったり効果が薄れてしまうので、効果の出やすい正しいやり方を5つのポイントに沿ってご紹介します。
「ディクテーション学習・基本のコツ」についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
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効果が実感できるディクテーションのやり方
ディクテーションの効果的な取り組み方として、5つのポイントを押さえて欲しいと思います。
・レベルに合った素材選び
・最初から長時間やるのはNG
・音を短く区切らない
・スペルミスはOK
・見直し、反復、復習
この5つを順に解説していきます!
ディクテーション効果的なやり方Point①自分のレベルに合った素材を選ぶ
まず大事なのは素材(音源)選びです。自分の語彙レベルにあったものを使いましょう。
知らない単語が多すぎてはトレーニングになりません。読んで理解でき、単語の意味もわかるものがオススメです。知らない単語がほとんどなく、あっても1〜2個くらいのものを目安にしましょう。
長さは30秒から1分以内がベターです。最初から長すぎるとハードルが高くなり挫折の原因にもなってしまいます。
初級者さんは、映画やスピーチなどの生英語よりも、教材を使うことをオススメします。映画やスピーチなどの生英語は「訛り」が入っていたりして初心者には難しいのでオススメしません。教材の音声はプロのナレーターさんが話しているので、発音がきれいで聞き取りやすいのです。例えばTOEICのパート3、会話問題などを利用するのも良いでしょう。
まずは教材の音声を聞き取れるようになることを目指して、上達してきたら好きな映画やスピーチの音声を利用してみるのも良いです。
また、ディクテーションには「穴埋めディクテーション」と「全文ディクテーション」の2種類があります。穴埋めは、線やカッコ部分の単語を聞き取って埋めていくものです。
最初から全文をやると、何も書き取れず挫折・・なんてことも起こりがちです。まずは穴埋めディクテーションから始めて、慣れてきたら全文ディクテーションへ進みましょう。
ディクテーション効果的なやり方Poin②長時間やるのはNG
英文の一字一句を聞き取って書き出すディクテーションは、集中力が求められるトレーニングなので長時間やると時間がかかるし体力消耗してしまいます。
ディクテーションは「これ以上聞いても書き取れない」というところまで何度も聞くのが大事なので、だからこそ長時間やると疲れて嫌になってしまうんです。
惰性やイヤイヤでやっていても効果は半減。長時間のディクテーションで消耗してしまい「ディクテーション🟰疲れるもの」という認識にならないように、最初は無理しすぎないのがポイントです。そのためにも素材はあまり長くないものにするのがおすすめです。
30秒以内の英文を30分程度で書き取ってチェックできるようにしましょう。長くても1時間くらいにしておきましょう。
ディクテーション効果的なやり方Point③極端に短く音声を止めない
音声を一時停止したり、何度も聞き返しながら書き取るのは良いのですが、なるべく一文ごとに音声を止めて書き取っていくくらいがベターです。極端に短く音声を止めないことが大事です。単語ごとに止めていると「音の変化」や「リズム」を聞き取る能力が向上しないからです。
英語にはリエゾンと言って発音する際に単語と単語が繋がって違う音になったり、一部の音が抜けたりすることがあります。ここが初心者には聞き取りに苦労するところで「単語と単語の繋がりの音の変化」や「文章になった時のリズムやイントネーション」をしっかり聞き取っていくことが大事です。
ですので英文音声を聞く際は一文ごとに。単語ごとにブツブツ切っていくとリスニング力が育ちませんので注意してくださいね!
ディクテーション効果的なやり方Point④スペルミスはOK
ディクテーションにおいては、正しいスペルが書けるかどうかは重要ではありません。むしろカタカナでもOKです。この時に「聞こえた通りにカタカナで書く」のが大事になります。なぜならあとで答え合わせをした時に、「この文章はこんなふうに読まれるんだな、自分が思っていた音や音変化と違うな」という学びにつながるからです。
試験などでは正しいスペルが書けることが大事ですが、ここでは一旦気にせずリスニングと書き出しに集中しましょう!
ディクテーション効果的なやり方Point⑤見直し・復習・反復
英文を聞いて書き取った後の「答え合わせと振り返り」はとても大事なポイントです。そのため必ずスクリプトのある教材を選んでくださいね。
ここで重要なことは、自分の間違いの原因を分析すること。
【自分の弱い部分=進化ポイント】です。自分が聞きとれない音を特定して、そこを強化していくことが効率的なリスニング対策となります。
見直しした後のディクテーションの紙は大事にとっておいてくださいね!決して捨てたらダメです。この紙は自分の弱点と進化ポイントが詰まっている宝の山なんです!
少し日が経ってから、間違えた部分だけでも聞いて読んでみて復習することでさらに苦手な部分が強化されていきます。こうして振り返りの時間をしっかり確保してください。
自分が聞き取れなかったところの英語が本当はどう読まれているか、この学びと気づきを蓄積していくことでリスニング力はアップします。
ディクテーションで大事なのはただ聞いて納得するだけじゃなく、読まれている通りに自分の口に出して発音してみること。何度も口に出して口慣らしすることも大事です。
ディクテーションしたものをオーバーラッピングやシャドーイング(テキスト見ながら)するとより効果的ですよ。
メンタルも大事:できなくても落ち込まないで!
ディクテーションは集中力が必要な作業ですし体力を使うのでなかなか大変です。最初はうまく聞き取れない箇所が多いかもしれません。
でも落ち込まないでくださいね。みんな最初は同じです。最初は短い時間で、週に1回でもOKです。コツコツ少しずつ続けると必ず力はついてきます。前回よりも聞き取れる部分が少しでも増えていたらOK!できるようになった部分にフォーカスしながらモチベーションを保ちましょう!
まとめ 〜 学習のハードルを下げて正しいやり方で続ければリスニング力は必ず上がる!
ディクテーション学習を続けるコツはとにかく無理をしないこと。自分にあった教材と自分に合ったペースで、無理はしないけれども「続けること」が大事です。そして見直し・復讐も忘れずに。正しいディクテーションのやり方を身につけリスニング力アップを目指しましょう!
この記事は動画でも詳しく解説しています。ぜひご覧くださいね🎵
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
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