【英検S-CBT】従来型英検との違いやメリット・デメリットを解説! | ブログ | 株式会社e-LIFEWORK

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【英検S-CBT】従来型英検との違いやメリット・デメリットを解説!

【英検S-CBT】従来型英検との違いやメリット・デメリットを解説!

WRITER MAKI

2015年から始まった英検をオンラインで受けられる英検S-CBT。オンラインでの英検受検を考えているけれど、従来型の英検とどう違うのか知りたい!という方へ向けて、英検S -CBTを受ける際の対策や注意点を詳しくお伝えします。どちらの形式で受験するか悩んでいる方も、ぜひ参考にしてくださいね!

英検S-CBTとは

英検S-CBTとは

社会人として生きていく上でも英語はますます必須のスキルとなっている中、公益財団法人 日本英語検定協会によると英検受験者数も年々増えていることがわかります。

そんな中、2015年から従来型の受検方式に加えて登場したオンライン受検型の英検S-CBT。

これはパソコンで受験する方式ですが従来型の英検と同等の級・資格・英検スコアを取得できる検定なんです。

原則毎週土日に実施され、従来型と違って1日でスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能が測定できるという利便性から、忙しい人でも受検しやすく年々利用者も増えています。

従来型の英検と英検S-CBTの違い

従来型の英検と英検S-CBT。試験問題の内容や難易度についてはもちろん同じですが、その受検方式、場所、期間中に受けられる回数や料金について様々な違いがあります。
具体的にどのように違うのか詳しく見てみましょう。

試験日数について


従来型の英検ではリーディング・リスニング・ライティングの1次試験があり、合格した人だけが別日にスピーキングの2次試験を受けられます。

これに対し英検S-CTBでは、スピーキング・リーディング・リスニング・ライティングの4科目を1日で受験することが可能です。

<英検S-CBT>

英検S-CTBの科目表。スピーキング・リーディング・リスニング・ライティングの4科目を1日で受講できる。

英検公式HPより

<従来型英検>

従来型の英検の科目表。リーディング・リスニング・ライティングの1次試験があり、合格した人だけが別日にスピーキングの2次試験を受けられる。

英検公式HPより

このように従来型と違ってオンライン型の英検S-CBTでは一気に4科目できるというのが大きな違いですね。

また上記の表からもわかる通り、従来型英検では2次試験で初めてスピーキングのテストをしますが、英検S-CBTでは一番最初にスピーキングのテストをします。これは、一次試験免除の対象者が二次試験のみ英検S-CBTで受検する場合があるためです。

従来型を受検したことがある人が英検S-CBTを受ける時は、科目の順番の違いに戸惑わないよう留意しておくと良いかもしれません。

1次試験の合否について

従来型受検の場合は1日目に受ける試験で合格点に達しなければ、2次試験(スピーキング)受検に進むことができません。

一方英検S-CBTは1日でスピーキングも含めた全ての技能のテストをしますが、まずは1次試験科目となるリーディング、ライティング、リスニングの3つのスコアが1次試験合格点に達しているかを計算し、合格点を超えていた場合にのみスピーキングのスコアが合格点を超えているかを判断し、合否が決まるという流れです。

1次試験相当のリーディング・ライティング・リスニングの結果が合格基準以下であった場合は、せっかく受けたスピーキングテストは採点すらしてもらえないことになります。無駄になってしまうような気もしますが、前向きに捉えればスピーキングテストの練習ができたとも言えるかもしれません。

受検料金について

従来型英検と英検S-CBTでは受検料金についても違いがあります。

また従来型受検については、受験する会場を「本会場」と「準会場」から選べるのですが、本会場に比べて準会場で受ける方がお安くなっていますので、通える範囲の場所であれば準会場での受検がおすすめです。

また2023年度中は正規検定料からの一律割引キャンペーンを実施していますが、2024年度には割引キャンペーンが終了し、検定料そのものも値上がりする予定となっていますのでご留意くださいね。

<2023年度検定料比較表>

2023年度の英検受検料の比較表です。

各級、一律100 円の値引きを実施しています。近々受検を検討されている方は、2023年度中に受けるのがおすすめです!

そして2024年度からは各級、若干の値上げが決まっています。英検S -CBTに限り5月実施分から値上げ料金が適用される予定のようです。

※英検S-CBTは準1級〜3級のみが対象です
※従来型英検の会場について1級と準1級は本会場のみです

<2024年度検定料比較表>

2024年度の英検検定料金表です。2024年5月より検定料が上がります。

検定料も年々高くなる傾向があります。

物価上昇により、試験運営にかかる諸費用(人件費、印刷費、物流費など)も高騰しているようで、勉強中の方は早めに受けるのがお得です。とはいえ準備が整わないのに受けても仕方ありませんから焦りは禁物ですが・・。

試験料の高騰は英検のみならず、各方面でもその傾向が見られるようです。

試験の実施回数について

従来型の英検と英検S-CBTでは、年間の試験実施回数も異なります。
従来型英検は年間3回の実施ですが、英検S-CBTは試験日が多いのが特徴です。
部活動で忙しい学生や、社会人の方でも都合の良い日を選んで受験日を選べるのが魅力ですね。

また従来型英検の場合、落ちた場合に再度受験するには数ヶ月待たなければなりませんが、英検S-CBTの場合は試験日が多いためすぐに次のチャレンジができます。
ただし、同じ期間中(第1回/第2回/第3回)に同じ級を受けられるのは2回までです。

英検の実施スケジュール表。従来型英検が年間三回なのに対し、S-CBT試験は第一回〜第3回の各期間中に2回まで受験が可能。

このように英検S-CBT試験では各期間中に2回受けられます。

英検のライティングテストについては、トピックが自分の得意分野の内容かどうかによっても出来が変わってきたりするといいます。

従来型英検と英検S-CBTを併願すればチャレンジ回数を増やすことができ、合格への早道となるでしょう。
受検回数を増やせば受検料もかさんできますが、従来型受検であれば準会場を選んだり、キャンペーンを利用するなどして(これは期間限定ですが・・)検討してみてくださいね。

受検場所について

従来型英検ですと、本会場と準会場から受検会場を選べます。料金表の章でも解説した通り準会場の方が料金が安いので、自宅から通える無理のない範囲でしたら準会場での受検がおすすめです。

ただし準会場で受けられるのは1次試験のみで、2次試験は全て本会場となります。ご自身の環境に合わせて選んでくださいね。

これに対し、英検S-CBTの試験会場は本会場のみです。ご自宅に近い試験会場をこちらからお探しください。
このように、受検場所や受検できる回数、料金に至るまで従来型の英検と英検S-CBTでは様々な違いがあります。
それらをふまえて、次は英検S-CBTのメリットとデメリットを見ていきましょう。

英検S-CBTのメリット・デメリット

ここでは英検S-CBTを受検する際のメリットとデメリットについてお伝えします。
双方の条件を踏まえた上で、みなさんご自身に合った受検方法を選んでいただけたら幸いです。

英検S-CBTのメリットは?

  • 受検回数が多い。
  • 1日のテストで4科目まとめて受けられるので時短になる。
  • スピーキング試験の際に、質問の聞き返しが1クリックでできる。
  • 機会が採点するので採点の精度にばらつきがなく一定であることが期待できる
  • タイピングではコピーアンドペーストが使えるため、文章構成の変更が簡単。
  • リスニングはヘッドフォンで聞くため、音声の環境が良い。
  • クリック式のため早く回答できる。答えを変更するときも1クリックで変更できるので書き込み式より速い。

英検S-CBT試験のデメリットは?

  • 従来型英検に比べて検定料がやや高い。
  • 受検できる級が限られている(凖1級、2級、準2級、3級の対応)
  • スラッシュリーディングの際のスラッシュ入れ、消去法のための選択肢の削除などが
    マウスでは操作しにくく、手書きの方がやりやすい
  • リーディングの時には画面をスライドさせる必要があるため全文を一覧で見ることができない

このように様々な例が挙げられますが、受験する人の好みや状況によって何がメリットで何がデメリットとなるかは変わってくると思います。
ご自分にとって、より合う方を選んでみてくださいね。

英検S-CBTでの受検に向いている人、向いていない人

従来型英検では生身の講師相手に反応を見ながらスピーキングテストができるため、日頃から対人でスピーキング練習をしている方はこちらの方が合っているかもしれません。またパソコン操作が不慣れな方も、オンラインの英検S-CBTより従来型英検の方が合っているでしょう。

一方で英検S-CBTは機械相手に話すことになるので、対人で緊張しやすい人には英検S-CBTの方が合っているかもしれません。また英検S-CBTは受検の日程が多いので、部活動で忙しい学生さんや社会人の方にはスケジュールの都合がつけやすく向いていると言えます。

英検の1次試験免除システムについて

以前は従来型の英検のみ有効であった1次試験免除システムが2021年8月からS-CBT試験にも適用されるようになりました。

英検は3級以上は2次試験がありますが、2次試験は別日に行うため、予定があって受験できない方や2次試験で落ちた方のために、1次試験免除期間があります。これは1次試験に合格した回を含め1年間は1次試験を免除されるというものです。

この1次試験免除システムが従来型英検のみではなく、英検S-CBTでも適用されることになったことは嬉しいですね。

【受検生の声】英検S-CBTを実際に受けてみた受講生の感想

みんなの声

私の受講生さんの中にも英検S-CBTを受けた方がたくさんいらっしゃいます。受検生の生の声をご紹介しますね!

・試験中、周りの人の声も結構聞こえてきます。

・readingセクションもすべて画面上での試験(問題用紙がない)ので、スラッシュを入れるのは難しいです。(→マウスで入れることもできますが、かなりやりにくい。)

・書くことができる白紙は1枚のみ渡されて、そこに英作文のメモやアイデア出しも書いていきました。(キーボード回答を選択した場合)

・一番厄介だったのは英検S-CBTでは「筆記テストを終了するボタン」を一旦押してしまうと、リーディングセクションに戻れないので、あとで確認しよう!…ができないのが不便でした。

・キーボード型を選択した場合、英作文の語数カウントが数字でわかることがメリットでした。語数を数えなくて良い分、時間が使えます。

いかがでしょうか。実際の体験談は参考になることも多いのではないかと思います。

特に「退出のタイミングが自由」「周りの声も聞こえてくる」・・などの環境は、試験中に周囲の動きに焦ってしまうこともありそうですね。

こういったことも事前に認識しておいて、試験会場に入室する前には「周りの動きに動じない!」という気持ちも整えてのぞむのが良さそうです。

英検S-CBTを受ける前に体験版で練習しよう!

英検公式サイトでは、英検S-CBTを受ける人のために、体験版のサービスを用意してくれています。実際にどんな形でテストが進んでいくのか、ご自分が受ける級の体験版を事前にやってみて、慣れておきましょう。

パソコンに苦手意識のある方でも、一度やってみるとそんなに難しくないですのでぜひお試ししてみてくださいね。英検を受ける際の選択肢が増えれば幸いです。

↓↓↓【 英検S-CBT 体験版】はコチラ
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/demo/

まとめ

従来型の英検と英検S-CBTのそれぞれの特徴が詳しく分かったのではないかと思います。
どちらのメリット・デメリットも人によって、また環境によっても変わってきます。
この記事がこれから英検S-CBTの受検をする方の参考になりましたら幸いです。

私の動画では英検の勉強方法の解説もしています。
英検受検の友として、こちらもぜひご参考にしてみてくださいね!
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WRITER この記事を書いている人

MAKI

3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。

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