社会人になってから英語の勉強をし直す人は年々増えています。学生時代に2級を取得し、その後10年以上ぶりに英検準1級に挑戦!という人も多いでしょう。
本記事では、
・はるか昔に2級を取った、これから準1級を目指す人
・かなり久々に英検対策の学習を始める人
こんな方が最初にやるべき5つのポイントをお伝えします。
いきなり学習を始める前に、まず本記事をお読みいただきポイント押さえた上で取り組んでいただくと、最短距離で効率的に合格へ近づくことができます。ぜひ最後までお読みください!
社会人になってから再び英検と向き合うあなたへ
私は「大人の英検一発合格塾」という英検コーチングの講座をしています。
受講生さんの中には、
「学生時代に2級まで取得した」
「その後、数十年たって再び英検を受ける」
「すでに2級は持ってるから次は準1級だ」
そんな方がとても多いです。
そしてほとんどの方が、
「準1級向けの単語本を買って、過去問を買って、教本を買って取り組んでみたものの、難しくて挫折してしまった」
「準1級を受験するも、何度か落ちてしまった」
という悩みを抱えています。
これから準1級を受ける準備をする方々には、そんな残念な思いや遠回りはなるべくせずに、最短で合格して欲しいなと思っています。
そこで、大人になってから再び英検にチャレンジする人、準1級に最短で合格したい人、そんな方に向けて「やるべき5つのこと」をお伝えします。
✅これから英検準1級にチャレンジする人が伸び悩みを経験せずに効果的に成果を上げるために、スタートダッシュでやるべきこと
✅英検準1級の対策に行き詰まっている人が現状打破できるために必要なこと
これを、学習の前段階で頭に入れておくのとおかないのでは全く違います。
主に「英文法」「単語」「要約文」「長文」「過去問対策」の5つのポイントに分けて解説しますので最後までご覧ください。
準1級対策①英文法
これから準1級を目指す方は、「高校生の時にしっかり英語の文法を学んだから大丈夫」と自信のある方も多いでしょう。
はたまた、 「英検準1級には文法問題は出ないから大丈夫」と油断している人もいるかもしれません。
確かに英検2級までは文法問題が出題されますが、準1級になると 文法問題は出ません。当然、準1級向けの文法問題集もありません。教本にも文法対策は入っていないです。
でも、準1級の長文を読むには、高校英文法の知識・理解が必須ですし、実際大学受験レベルの英文法を理解していないと解けない問題も出てきます 。
さらに、私の受講生さんを見ていても、半分近くの人が、準1級の長文を読むための英文法が怪しい人が多い印象です。
昔、しっかり学んだから大丈夫。と自信を持つのはちょっと心配です。
遥か昔に学んだ知識は、ほとんどの人が忘れています。
例えば、以下の文法をしっかり使いこなせますか?
・分詞構文
・仮定法の倒置
・関係代名詞の継続用法(コンマのある関係代名詞など)
今、見ていてドキッとした人は高校英文法のおさらいをしましょう。
中学英語レベルの知識では 準1級の問題には歯が立ちません。準1級は 文章構造も複雑ですから、単語の意味を頼りに曖昧に読んでしまうようでは点数が取れません。
準1級対策の学習を始める前に、高校レベルの英文法を一度おさらいしておきましょう。
広く浅く網羅しておく感じで構いません。
薄い英文法の本を1冊用意して、さらっとおさらいしてみる程度でもじゅうぶんです。
準1級対策②英単語
20〜30年前、高校時代に学んだ英単語。正直、忘れている部分が多いはずです。ここで一度、英検2級レベルの英単語をしっかりおさらいしましょう!
「え、2級の単語?準1級の単語じゃなくて??」
と思うかもしれません。
準1級を受けるのだから準1級の単語を覚えようと思うのはもちろんなのですが、 その前に2級レベルの英単語をバッチリにしてください。
いくら準1級の単語を覚えても、一方で 2級レベルの英単語がポロポロ抜け落ちてしまっていると、問題文の内容が瞬時に理解できません。
英検2級レベルの英単語は準1級の長文の中でもバンバン出てきます。
さらに、本番試験では時間との勝負で、全ての問題を最後まで解ききるためには「あれ、この単語の意味なんだっけ・・」とじっくり考えている余裕はありません。
そうならないためにも、準1級の単語を覚える前に、2級レベルの単語をおさらいしておきましょう。
特に日頃から英語の勉強をやってきていない人、主に英会話ベースで勉強を進めてきた人はなおさらです。日常的な 英会話レベルだと使う単語も3級〜準2級 レベルのものが多いので、今一度2級の単語をしっかり覚えておきましょう。
英単語を覚える時には、類義語まで調べることがオススメです。
「この単語はこういう表現もできるのだな」
という気づきがあったり、
また、
「この単語は覚えておくと使えそうだな」
という視点を持って触れておくと引き出しが増えます。
ここで身につけた語彙力は、のちに長文や要約問題を解く際にも必ず役立ちます。きっと効果を実感できるはずですので、ぜひやってみてください。
準1級対策③要約文
2024年度から英検問題がリニューアルされ、準1級にも要約問題が追加されました。
これから準1級を受ける人は、要約問題対策も必須です。だいぶ前に準1級を受けたことがある人にとっては、試験内容が変わっているのでここもしっかり押さえておきましょう。
要約に必要なスキルとして「読解力」と「ライティング力」の強化がセットです。
ここで特にお伝えしたいのは、文章を要約するための読解に必要なパラグラフ・リーディングです。
パラグラフリーディングとは、
「全体のテーマは何の話であるのか?」
を踏まえながら、
「各段落(パラグラフ)のポイントは何か?」
をしっかりおさえた文章の読み方です。
段落と段落の繋がりを読み取り、
✅どんな流れで話が展開しているのか?
✅結局、筆者が言いたいことは何なのか?
これを正確に読み取る力をつけましょう。
次に、要約した文章を英語でわかりやすく伝えるライティング力が必要です。
要約文は短く簡潔にまとめる必要があるため、具体的な事柄をひとまとめにし、抽象度を上て説明する力が必要です。
例えば、下記の3つの文があったとします。
要約例文)
①スマホでは、漢字や計算や英会話を学べるアプリがある、
②子供たちは、スマホで友達と連絡を取って宿題を教えあったりできる。
③スマホを通して、ITの仕組みや活用方法を学べる
この①〜③の3つの具体的な文章を、抽象度をあげて要約すると、
「スマホは子供の教育に役立つ」
このように簡潔にまとめることができます。
要約で大事なポイントとして、問題文の中から単語や表現を抜き出すのではなく「自分の言葉で書くこと」が求められます。
要約文対策は、日頃から長文やリーディング問題の勉強をするときに「問題文をついでに要約してみる」という感じでじゅうぶんです。
そしてここでも、2級の長文で要約の練習をしてみることをオススメします。
実際に英検協会から出ている要約問題のサンプルを見ると、一つ前の級のレベル感で出題されている傾向があります。
準1級の要約問題対策はこちらでもっと詳しく解説しています。併せてご覧ください
↓↓↓
準1級対策④長文
準1級の長文問題には「空所補充問題」と「内容一致選択問題」があります。
どちらの問題も科学・社会・歴史といった難しい題材が多く、内容も日本国内の話題だけでなく海外にも及びます。
試験時間は短いので、じっくりゆっくり読んでいる暇はありません。日頃からスピーディに解く練習を心がけましょう。その際、
・接続表現をマスターして文章全体を把握する力
・段落全体を通した文章の流れを把握する力
これらのスキルが必要です。
要約文と同様に、文と文、段落と段落の繋がり・関係性を正確に把握し、論理展開を読み取れる力が必要になります。
ここでのポイントは、問題文の接続表現に注目することです。接続詞の前後の関係をしっかり把握して文章全体を理解できるようにします。
特に英検準1級では、少し難しめの接続副詞が出てきます。今一度おさらいしてしっかりマスターしておきましょう!
<接続詞・副詞(つなぎ言葉)の例>
順接: therefore「それゆえに」
逆説:however「しかしながら」
譲歩:even if 「例え〜でも」
対照:on the contrary
要約:in short
例示:for example
ライティングは自分で添削することは難しいです。英語を習っている方であれば先生に添削してもらうのが良いです。
独学であれば、ChatGPTなどを使って自分の書いた文章を添削してもらうのもオススメです。 書きっぱなしではなく添削してもらうことで自分の弱点がわかり、より力がつきます。
準1級の長文対策はこちらでもっと詳しく解説しています。併せてご覧ください
↓↓↓
「ChatGPT✖️英語学習」についてはこちらを参考にどうぞ
↓↓↓
準1級対策ポイント⑤過去問
まずは、準1級の過去問ではなく…
2級の過去問を解いてください。
「何で今更…」
「戻るみたいで嫌です」
「2級はクリアしてるんだってば」
と言いたくなるかもしれません。でも・・
あなたが数十年前に受けた2級と今の2級は難易度が違います。
数十年前の英検2級には英作文(ライティング)問題がなかったし、今より格段に簡単でした。
特にライティングは、たとえ2級であれ初めての人には難しいです。
2級=実生活レベル
準1級=応用レベル
と考えてください。
準1級では扱うテーマが難しくなりますし、字数も増えます。ですから、まずは2級のライティングで自由英作文の感覚を掴むのがおすすめです。
またか!と思うかもしれませんが、ここでも2級の問題で練習することがポイントです。
2級の過去問で少なくとも8割取る力がないと、準1級を受けるには土台が不十分といえます。
「2級は過去問で7割取れれば受かる」と言われていますが、7割に満たない部分があれば、そこがあなたの弱点なのです。基礎の抜けおちであると認識できます。
この弱点は2級の段階で潰しておかないと、準1級では太刀打ちできません。
ライティングでもリスニングでも、2級の問題で8〜9割取れるようになってから準1級の対策に行った方が学習効果が高いです。
一見遠回りに思えても、結果的にその方が近道です。
先に挙げた英文法や単語力についても、2級の過去問を解くことで今の自分の実力を確認できるでしょう。
ちなみに大問1の空所補充問題が語彙と文法の問題なのですが、ここで語彙・単語・熟語・文法がある程度できていたら2級レベルOKという目安になります。
今現在の自分の実力と弱点を見極めるためにも、ぜひ2級の過去問から始めましょう。
まとめ〜全ての技能においてまずは2級レベルを完璧に!
社会人になって、久々に英検学習と向き合う人のための心得をお伝えしました。
英語は基礎があってこそ、その上に応用を積み重ねていくことができます。
準1級を目指すためには、単語・英文法・要約文・長文・過去問の5つにおいて、まずは2級レベルを完璧に押さえることがいかに大事かお分かりいただけたでしょうか。
久々の英検、すでに2級は取得しているのだからすぐにでも準1級の問題を解きなくなってしまう気持ちもわかります。
ですが、まずは2級レベルをしっかり復習して完璧にしておくことで、結果的に準1級の合格への近道になります。急がば回れです。
特に2級をギリギリの点数で合格した人や、2級を取得したのが遥か昔である人なら尚更そこを意識してください。
大人になってからの勉強は明確な目標を伴うので楽しいものです。しかし忙しい社会人にとって学習時間の捻出は難しく、効率的な学習が必須です。
本記事が、これから準1級を取得する方々にとって効率よく学習できるためのお役に立てらたら幸いです。
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
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