なかなか英語が話せない人がすぐにスラスラ英語を話せるようになってしまう方法があったらやりたくありませんか?それがグロービッシュです。
グロービッシュ(Globish)とは、 Global English=地球英語、世界英語という意味の造語です。イギリス英語やアメリカ英語とは違い全世界の人に通じる英語であるグロービッシュは習得するのも簡単で、すぐに「英語を話せる人」になれるんです。
そんなグロービッシュの速攻スピーキング上達の極意と、すぐに実践できるコツをお伝えします!
目次
グロービッシュとはノンネイティブのための簡単な英語
フランスのビジネスマン、ジャン=ポール ネリエールが1990年台後半に提唱した、非ネイティブのための簡易英語、それがグロービッシュです。
イギリス英語、アメリカ英語はイギリス人やアメリカ人以外の人にとっては難しいですよね。それに対してグロービッシュは世界中で通じる英語であるため地球英語・世界英語という意味でGlobal English略してグロービッシュと名付けられています。世界中どこに行っても使える英語です。
グロービッシュの特徴は、簡単な単語・簡単な文法・短いセンテンスで英語を話すことです。
英語がネイティブでない人にも習得しやすく非常にわかりやすい上に、もちろんネイティブにも通じます。とにかく「伝わること」を重視した英語なのです。
グロービッシュの定義は、
・1500語の単語とその派生語を使用すること
・15語(15ワード)以内の標準的な構文を使うこと
この2つです。
1500語と聞くと、多いと感じるでしょうか?でも実は、 中学校の3年間で学ぶ英単語数が約1500語なんです。本記事を読んでいる時点ですでに習得している人も多いのではないでしょうか。そう考えるとハードルが低く感じられるかと思います。
そんなグロービッシュを習得することのメリットをみていきましょう。
グロービッシュのメリット
グロービッシュのメリットはズバリこの2つです。
・短期間で習得が可能
・世界中どこでも伝わりやすい
習得するのにあまり時間がかからない上に、世界中どこでも通じる英語が身に付くという一石二鳥です。
仕事上よく英語を使うビジネスマンの方からこういった悩みをよく聞きます。
「アジア人との会議で正しい英語を話しても、相手がその単語を知らなくて通じないことがたびたびある」
ビジネスシーンではこのようなことが度々起こるそうです。英語を第二言語とする私たち日本人を含むアジア諸国の人は、難しい英単語をたくさん知りません。
そんな、英語を母国語としていない国の人にも伝わりやすいグロービッシュは日常会話はもちろんのこと、ビジネスマンも習得するメリットがあります。
今までそれなりに英語を勉強してきたのになかなか英語を話せるようにならない、という人はあっという間に話せるようになりますよ。
とはいえグロービッシュをしっかり自分の身に染み込ませるためにはある程度のトレーニングは必要です。
グロービッシュの考え方・コツを意識しながら話すと英語がスラスラ口から出やすくなって行きますので、このコツをしっかり覚えて実践に活かしてもらえたら嬉しいです。
グロービッシュをマスターする3つのコツ
ではさっそく、グロービッシュをマスターするための3つのコツをご紹介します。
グロービッシュのコツ①シンプルな単語に置き換える
グロービッシュでは、1500語の単語とその派生語を使用します。単語1500語については中学で習得できるレベルなのでおそらく大半の人が問題ないかと思います。ここでは「派生後」について詳しく解説していきますね。
派生語とは、接頭語(im, in,de, un…など)や接尾語(less,able…など) のことです。まずは接頭語からみていきましょう。
接頭語の例1)impossible
possible(できる)➕ im=impossible ・・・「できない・不可」)という意味になります。
接頭語の例2)unbelievable
bilievable(信じられる)➕un=unbelievable・・・「信じられない」という意味になります。
1つの単語を知っていれば、それに接頭語をつけるだけで反対の意味を表現することが可能になりますね。
次に接尾語についてです。接頭語とは逆で、単語の後ろにつけて使用します。
接尾後の例1)less
cashless ,careless
cash (お金)➕less=cashless (お金がない)
care(気づき)➕less=careless(不注意)
このように、単語の後ろに付ければそれが「少ない」「ない」という意味を表すことができます。
接尾後の例2)able
understandable
understand(理解する)➕able(できる)=understandable(理解できる)
となります。
このように、派生語の使い方を一旦覚えてしまえば、どんな単語でも前後に接頭語・接尾語をつけるだけで表現することが可能になりますね。難しい単語をたくさん覚えなくても、この方法で伝え方の幅が広がります。
このほかにも、難しい単語をシンプルな単語に置き換える方法もあります。
例)商品を返品・返金してもらう時
・refund(返金する)
という単語があります。もしrefundという単語を知らなくても、簡単な単語に置き換えると・・・、
「give money back」
このように表現することも可能です。「give」「money」「back」と3語で表現していますがどれもよく知った単語で分かりやすいですよね。
他にも、
・infected(感染する)
という単語があります。コロナに感染する、インフルエンザに感染するなど日常的に使いそうな言葉ですがinfectedという単語はとっさに出てこないかもしれません。
そんなときも簡単な単語に置き換えると・・・、
「have a virus 」
このように「ウイルスを持っている」と言い換えることができます。
ここ数年の話題で例えると「I have a corona virus(コロナに感染した)」と簡単な語句のみで伝えることができますね。
infectedなどの時事英語を使わなくても表現できました。このように、基本的な動詞だけで色々な表現ができるわけで、これもグロービッシュの特徴です。
もっと身近な単語でいうと、例えば
・uncle(おじ)
という言葉がありますが、これは、mother’s (father’s) brotherと表現することができます。
いかがでしょうか。決して難しくはありませんよね。難しい単語をたくさん知らなくても簡単な単語で置き換えが可能なのだということをぜひ覚えてくださいね!
グロービッシュのコツ②簡単な文法だけを使う
私たちはこれまでに学校や学習塾で様々な難しい文法をたくさん学んできました。ですがこんなに難しい文法をたくさん習っているのは、実は世界でも日本人くらいです。ネイティブはもちろん文法は勉強していないですし、中学2年生くらいまでに習うレベルの文法だけでもじゅうぶん通じます。
中3で教わる関係代名詞、受動態などは使わなくてOK!特に関係代名詞はNGです(笑)関係代名詞は二つの文章を繋げるのが役割なので、これを使うと文章が長く複雑になります。頭の中で文章のパズルを組み立てながら混乱してしまい、なかなか英文が口から出てこなくなってしまいます。
そこでグロービッシュでは
15語以内の標準的な構文を使う=短い文章で表現する!ことをおすすめしています。
文章を受動態(受け身)にしなくて良いんです。能動態でOK!
具体的にどういうことかというと、例えば、
例)私は姉に英語を教えてもらっている
という文章を英語にするとします。このまま変換すると、
「I’m taught English by my sister.」
となりますね。
「教えられている」「教えてもらっている」という受け身の文章なのでtaoughtを使いがちです。この文章を組み立てる時に、頭の中では「受動態だからbe動詞と過去分詞を使うんだよね・・・」という感じで考えてしまって、言葉が出てくるのに時間がかかってしまいますよね。
これを、能動態で表現し直すともっとシンプルでわかりやすくなります。
「My sister teaches me English.」
どうでしょうか?
主語を「私」ではなく「姉」に変えて、「姉が私に英語を教えている」という文章で表現してしまえばシンプルです。自分も伝えやすいですし、相手にも問題なく伝わりますよね。
これがグロービッシュの特徴である、簡単な文法だけを使って伝える方法です。
グロービッシュのコツ③文法にこだわらない
コツ②のところで、簡単な文法だけを使って表現する方法をお伝えしましたが、そもそも文法そのものにこだわりすぎない、というやり方もあります。もちろん基本的な文法は大事ですが、その上で、文法にこだわらない方が伝わりやすいときもあるからです。
例えば・・、
例)質問はありますか?
と聞きたいとき、
「Do you have any questions?」
これが正しい文章ですが、これをもっとシンプルに
↓
「Any question?」
これだけでも伝わります。
頭のDo you haveを取ってしまって、シンプルにAny question?だけの方が、聞かれた方も理解しやすいですし、実際ネイティブもこのような話し方をすることが多いです。
他にも、
例)仕事にはどうやって行きますか?
「How do you go to work?」
と聞かれて答えるときに、
「I go there by bus. 」
と、正しいフルセンテンスの文章で答えても良いのですが、これもっとシンプルに
↓
「 By bus.」
これだけでも通じます。
I go thereを省いてしまう。丁寧にセンテンスで答えるより、むしろこちらのほうがネイティブにも通じやすいです。
実際英検2級の面接の評価でも、上記のような質問にはフルセンテンスで答えるよりも必要なところだけ答えた方が良いという側面もあるようです。必ずしも全て正しい文章にこだわる必要はないと心得ておくと英語を話すのが楽になりますね。
とはいえ、ただ何でもかんでも単語をポンポン繋げれば良いというわけではないので、英語の正しい語順はしっかり守りましょう。あくまでも最低限の基礎文法のマスターは必須です。その上でグロービッシュを話しましょうということです。
頭の中の日本語をそのまま英語に翻訳する癖はNG!
ここまでグロービッシュのメリットや習得方法のコツをお伝えしてきましたが「これなら簡単に話せるようになりそう!」と思えた人もいれば、それでも「本当に簡単な単語、簡単な文章だけで話せるの?伝わるの?」と疑問に思った人もいるかもしれません。
実はなかなか英語が話せるようにならないあなたの中に長年こびりついてしまった癖があります。
それは、頭の中の日本語をそのまま英語に翻訳しようとしている癖です。
これをやろうとしている限り、辞書の端から端まで全ての単語を覚えないと話せるようにはなりません。単語を覚えるのが大好きな人ならそれでも構いませんが、大半の人はそうじゃないと思います。
単語をたくさん覚えるよりも簡単に英語を話せるようになるのがグロービッシュ。
頭の中の日本語をそのまま英語に翻訳しようとするのではなく、「言いたいことを英語にできるまで、まずは日本語の方を簡単にしていく」のがポイントです!
自分の伝えたいことを、子供にもわかるレベルの簡単な日本語に落とし込んでから英語に変換する癖をつけましょう!
秘訣は「幼稚園児にも理解できる日本語にしてから英訳」
実はこれがグロービッシュを習得する際の一番のコツと言えるかもしれません。
自分が相手に伝えたい内容を、まずは幼稚園児に理解できるレベルの日本語まで簡単にするのです。
幼稚園児でもわかる日本語なら、それを英語に直すのもまた簡単です。子供が使うレベルの英単語にそこまで難しいものは無いからです。
なので、まずは自分が伝えたい文章を子供が理解できるレベルの簡単な日本語に落とし込んで、その上でそれを英語に変換する癖をつけましょう。
実は小さなお子さんのいるお父さん・お母さんは割とこれが上手です。保育園や幼稚園の先生なども得意かもしれません。日頃から子供と話をするときに無意識に子供が理解できるシンプルな言葉を選んで伝えていると思います。
そんな要領で、まずは自分が伝えたい文章を子供が理解できるレベルまで日本語を簡単にして、その上で英語に変換しましょう。
慣れないうちは難しく感じてしまうかもしれませんが、練習していけばすぐできるようになります。だって英語を話そう話そうと頑張るよりも、自分が伝えたい日本語をより簡単に分解していく方がラクじゃないですか?
こういったことを意識しながら英会話の練習をしてみてください。話すことに抵抗がある人は英作文や英語日記など「書く」ところから始めてみるのも手です。
グロービッシュで「基本的な英語力はあるのに話せない」から抜け出そう!
これまで英語学習はそれなりにしてきたのになかなか話せない、そんな悩みをスピーディに解決してくれるグロービッシュ。今まで他の英語学習法に馴染めなかった人も、これなら頑張れそうじゃないですか?簡単な単語、簡単な文法、短い文章。この3つを駆使して世界中の人に伝わるグロービッシュを習得して、日常会話やビジネス英会話をもっと快適にしちゃいましょう!
この記事は動画でも詳しく解説しています。こちらもぜひ見てくださいね!
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
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