英語を学ぶ日本人の多くが「英語の発音に自信がない」と言いますが、その理由は、
英語の発音に慣れていないから!
英語の発音を練習していないから!
なんです。
英語の発音・リズム・アクセント・イントネーションなどは、日本語と大きく異なり、言葉を発するのに使う、口周りの筋肉や舌の動き、さらに言うと喉やお腹からの空気の出し方から違うんです。
それなら、英語の発音を上達させるためには、そして英語の発音に自信をもつためには、
正しい英語の発音に慣れればいいんです!
正しい英語の発音に練習すればいいんです!
・・・ということです。
この記事では英語の発音の勉強方法と練習方法についてお伝えいたします。
その前に、「なぜ英語の発音を勉強すべきなのか?」についてちょっとお話させてください。
発音を勉強するメリット
学習者や指導者の中には「英語の発音なんて、大した問題じゃない!」と開き直る人もいます。
もしかしたら、これを読んでいるあなたも「いまさら発音なんて…」と思っているかもしれません。
TOEICにはスピーキングテストはないし、発音練習なんてやってる時間がもったいない…と思うかもしれませんね。
確かに英語の学習段階の大方では、発音よりは文法や単語の習得に時間をかけるべきですし、実際に外国人と英会話をするときには、英語の発音のことはあまり気にしないで、会話の内容に集中したほうがいいです。
が、英語の発音を練習するメリットはたっくさんあるんです!!
英語の正しい発音を習得する主なメリットを以下に挙げてみますね!
リスニングが上達する
リスニングができない…の原因にはいろいろあるのですが、その一つが英語の音が聞き取れないことが挙げられます。
その対策として、発音練習が効果を発揮します。
音を正確にとらえるには、自分でも正しく発音ができる必要があります。
自分で発音できない英語は聞きとれないのです。
逆をいえば、自分で正しく発音できれば、英語の音を正確に聞き取れるようになります。
それに、同じ量だけリスニングのトレーニングを積むにしても、音の原理である発音を理解したほうがリスニング上達がスムーズに進むのです。
自信をもって英会話できる
自分の発音に自信がなくて、英語を話すことに躊躇して黙ってしまう人は少なくありません。
なかには、カタカナ英語でも堂々と話す日本人の方もいますが、それはそれでネイティブに聞き返されてしまいます。
正しく発音できれば、ネイティブとのコミュニケーションがスムーズになるだけでなく、自信をもって英語を発することができるようになります。
とくに日本人の中には、発音コンプレックスを持っている人が多いのではないでしょうか?
英語が正しく発音できるようになれば、そうしたコンプレックスが解消されて英会話の場で積極的に話すことができるようになるのです。
余談ですが、ネイティブの中には日本人が英語を話せるかどうかを発音で判断している人も少なくないような気がします。
知ってる単語数や文法が中学生レベルでも、ネイティブにとって聞き取りやすい、正しい発音ができていれば、ネイティブからしたら「英語を話せる」という印象を受けるそうです。
ネイティブから「英語が話せる人」と思われると、よく話しかけられるようになり、自然と会話が増えるようになります。
このように、英語の正しい発音を習得することで、リスニング力が上がってネイティブの発音が聞き分けられるのはもちろんのこと、ネイティブとのコミュニケーションの機会が増え、より英語が上手くなるという、好循環が生まれるのです。
英語学習の効果が上がる
英語の習得や上達に効果的な学習方法として、音読やシャドーイングがあります。
シャドーイングはもともとは通訳志望者のためのトレーニングでしたが、ここ何年かの間に、リスニング力を伸ばすトレーニングとして、英語学習者の間でもメジャーな学習方法になってきました。
この音読やシャドーイングは、正しい発音で行うことで、より高い学習効果が期待できます。
さらに、正しい発音を知っていることで、単語を覚えるスピードも速くなります。
正しい発音を学ぶことは、英語学習の効果を高めて英語上達を格段にスピードアップさせてくれるのです!
英語の発音を上達させるコツ
日本にいても綺麗な発音は身につく
綺麗な発音を身につけるには、アメリカやイギリスなどの英語圏に身を置いたほうがいいのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、英語圏で生活し、毎日ネイティブと話していても英語の発音が上手くなるわけではありません。
確かに、子どものときから海外に住でいる、いわゆる帰国子女は、綺麗な発音を身につきやすいのは事実です。
しかしながら、海外に住む機会がなくても、日本にいながら、練習次第できれいな発音を身につけることは十分可能なのです。
むしろ、英語圏に海外留学していたり長期滞在しているにも関わらず英会話の発音がほとんど上達しない大人は大勢います。
日本にいようが、海外にいようが、結局正しい発音ができるか否かは「正しい英語の発音を学んだか?」「正しい英語の発音を練習したか?」によるのです。
英語の発音を習得するための3ステップ
英語の発音上達は、大まかにいうと次のステップです。
①日本語と英語は声の出し方がまったく違うと認識する
②ネイティブの口の開き方、舌・唇の使い方、息の出し方、この3つをしっかり学ぶ
③正しい発音方法をくりかえし練習して体に覚えこませる
です。
とくに③の「くりかえし練習する」ということが大切です。
英語の発音の練習方法
アルファベットの各文字の正しい音を学ぶ
まずは、アルファベットの基本的な英語の発音からやり直すのがおすすめ。
すなわち、A, B, C・・・Zのそれぞれの発音からやり直すことです。
RとLは意識している人が多いですが、母音の音、C、F、M、N、S、Vといった基本的な音も正しく発音できていない人がほとんどです。
これらをやり直す時は、発音の教材で各音を出すための口の形を見てマネるところからスタートするといいでしょう。
DVD教材で、口の形を真似しながら発音練習できるものがあるので、そういったもので学ぶのがオススメです。
オススメの教材を以下の記事でご紹介しています。
ぜひ合わせてお読みいただくことをおすすめします。
フォニックスの基本を学ぶも良し!
上記に関連して、フォニックスを学ぶのも効果的です。
フォニックスとは文字と音のルールで、各アルファベットの音を学ぶものですが、一文字だけでなく、連続する母音は連続子音の音の出し方を体系的に学べます。
これを学んでおくと、発音の勉強に効果的なだけではなく、単語を聞いただけでスペルも想像できるなど、さまざまなメリットがあります。
英語の正しい音が出せるまで繰り返し練習する
アルファベットの各文字や連続する文字の音を一通り学んだら、正しい音が出せるまで何度も練習します。
声の出し方を学んでちょろっと発音してみる、といった程度では簡単に身につきません。
会話になると発音まで意識が回らないので、無意識レベルでも正しい発音ができるようにしなければなりません。
そのためには、何度も繰り返し口に出して体に覚えこませるのが一番です。
単語レベルで正しい発音・アクセントを意識して練習する
各文字や連続文字の音が正しく出せるようになったら単語レベルで正しい発音ができるように練習します。
最初は、3文字程度の簡単な単語から始めて、基本的なアルファベットの代表音が正しく発音できるかセルフチェックします。
また、少々長い単語になると発音と同様にアクセントも重要です。
新しい単語に出会ったら、電子辞書や辞書アプリなどの音機能を利用して実際の発音を聞きき、声を出しながらインプットしましょう。
単語と単語の音のつながり(リンキング・リエゾン)を学ぶ
単語レベルで正しく発音で読めるようになったら次は文章単位になります。
文章単位になると、発音・アクセントに加え、イントネーションも重要になってきます。
また、英語の文章の中では、2つの単語が連結して発音が変わる現象(リエゾン・リンキング)が生じます。
とはいえ、文章をスラスラと正しく発音できるためには、まずは各アルファベットの音を正しく発音できることがベースとなります。
まずは、正しい音を理解し、一つ一つの音を正しく発音するというトレーニングを重視してくださいね。
英語の発音練習をするためのおすすめ教材
いかがでしたか?
独学で英語の発音練習ができる素晴らしい教材を以下にも紹介していますので、
ぜひ合わせてお読みくださいね。
http://e-lifework.com/pronunciation-book-recommend/
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
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