「スメルハランスメント」=”smell harassment”、通称「スメハラ」。
会社勤めをされている人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
セクハラやパワハラと同じように、日本の会社文化で
smell=臭い+harassment=迷惑行為、嫌がらせ=smell harassment(臭いの迷惑行為)
といったように、スメルハラスメント(和製英語: smell harassment)は、「臭いにより周囲を不快にさせる嫌がらせ」などといった意味として使われています。
実は私、この言葉を知らなかったのですが、レッスンで”smell”という単語が出てきたとき、
「smellは『臭い』とか『~の匂いがする』という意味ですよ」
などと説明していたところに、生徒さんいわく、
「あ、これってもしかして、スメハラ・・・スメルハラスメントの『スメル』ですよね?!」
え?!なにそれ~~~!
そんなのあるの?!
というのが「スメルハラスメント」なるものを知ったきっかけです。
と同時に、「え?これって、うちの旦那やん・・・」ともとっさに思ってしまった私・・・(笑)
“smell harassment”は日本発?!の和製英語
“smell harassment”は、”sexual harassment”(セクシュアルハラスメント)のように、一見、英語っぽく思われますが、実は、日本人が考え出した「和製英語」なのです。
日本版英字新聞の『ジャパンタイムズ』のみならず、一部の海外メディアでは”smell harassment”について取り上げているものがありますし、”smell harassment”といううワードが出てきます。
が、いずれもクォーテーションマーク(”)付きで用いられています。
つまり、正式な英語表現ではない・・・のです^^
“smell harassment”に関するメディア記事
ここでは”smell harassment”に関して書かれた英文記事をご紹介しますが、その前に、「匂い・臭い」に関する英語表現をいくつか知っておいた方がいいかもしれません。
以下の記事では、「匂い・臭い・香り」に関連した英語表現が多用されています。
私たちに馴染みのある日本文化に関する記事なので、比較的読みやすく、なかなか面白いです。
まずは、ジャパンタイムズの記事から!
“How not to create a stink at the office”
https://www.japantimes.co.jp/life/2017/07/22/lifestyle/not-create-stink-office/#.WySNpKf7Q2w
この記事の中で、“smell hasassment”の内容について次のような記述があります。
The “smell” referred to in the above phrase could be anything from bad breath and body odor to perfume and fabric softener.
「”smell harassment”の”smell”は、臭い息や体臭から、香水や柔軟剤(=”fabric softener”)まで(匂い・臭いなら)何でも指す」といった表現で、”smell harassment”を定義していますね。
イギリスの新聞『デイリー・テレグラフ』も、日本の”smell harassment”について紹介しています。
”Japanese companies consider ‘smell harassment’ policy to crack down on grubby colleagues”
https://www.telegraph.co.uk/news/2016/09/12/japanese-companies-consider-smell-harassment-policy-to-crack-dow/
さて、この”smell harassment”なるもの、言葉こそ日本独自のものですが、海外でもちょっとした社会問題になっている模様・・・
アメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』より↓
“The Scent of a Co-Worker”
https://www.nytimes.com/2006/06/11/business/yourmoney/11advi.html?_r=0
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
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