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【英検1級&準1級】要約文は5ステップで攻略!英検の新形式に対応

【英検1級&準1級】要約文は5ステップで攻略!英検の新形式に対応

WRITER MAKI

2024年度から英検がリニューアルされ新形式になり、英作文に新たに1題、問題が加わりました 。

その中の1つに要約文がありますが、この要約文が書けないというお悩みは非常に多いです。私のところにも「 要約文ってどうやって書けばいいんですか?」 というご相談がよく寄せられます。

今回は「正しい要約文の書き方」を、誰でもスラスラ要約文が作れるようになる5ステップにまとめてお届けします。

本記事を最後まで読んでいただき、ここに書いてある通りに学習を進めて行けば、あなたも必ず要約文を書けるようになりますよ!

そもそも要約とは

Summary

要約文を作る前に そもそも要約とはどういうことなのかをしっかり認識しておきましょう。 

要約とは、

・要点をとりまとめること。
・内容はそのままに、文を短くして伝えること

です。

文字通り「要するに何が言いたいのか?」ということをまとめた文章です。
文章を読んでいない人に、「この文章はこんな話なんだよ」と簡潔に説明してあげることです。しかも、必要なポイントを余すことなく伝えられることが重要です。 

ちなみに、要約文を書くときに自分の意見や感想は入れません。あくまでも文章の要約であり、要点を簡潔にまとめるのみです。

2024年度からの英検リニューアル内容についてはこちらの記事で詳しく解説しています
↓↓↓

要約文を作るために必要な2つのスキル

Skill

要約文は、完結な短い文章にまとめた上で、必要な情報はすべてきちんと伝えることが鉄則です。これができるようにするためには「読解力」と「書く力」、この2つのスキルが必要になってきます。

①パラグラフ・リーディングのスキル

要約文を作る際に求められる読解力とは、単に「長文がスラスラ読める」「文の意味が正確に理解できる」というだけの読解力ではなく、パラグラフ・リーディングができることです。

パラグラフ=段落 です。

・全体のテーマとして、何の話なのか?
・各段落のポイントは何なのか?
・全体的にどんな流れで話が展開しているのか?

こういったことを読み解く力が必要なのです。 
「木を見て森を見ず」の読み方ではダメで、木を見つつ、森をしっかり見る読み方が大事。つまり文章の意味を理解しながら 、森 (文章全体)を把握する読み方ができるようになりましょう。

②わかりやすく伝える「ライティング力」

要約文をライティングする際に大切なのは「文章の抽象度を上げる」ことです。
抽象度を上げるってどういうこと??と思われた方も多いかもしれません。
ここでまず「抽象」と「具体」の違いを説明します。

・具体=分かりやすい、絵で浮かぶもの 
例えば、水・牛乳・コーヒー・紅茶・ビール・・・これは具体です。

・抽象化すると・・
上記は全て「飲み物」と表記することができます。 

これが抽象化です。

もう少し具体的に、文章で例を挙げてみましょう。

 例えば以下の3つの文章があったとします。

①「スマホでは、漢字や計算や英会話を学べるアプリがある。」
②「子供たちは、スマホで友達と連絡を取って宿題を教えあったりできる。」
③「スマホを通して、ITの仕組みや活用方法を学べる  。」

この3つの文章はそれぞれに 具体的な事柄を指しています。

これらを抽象化して完結にまとめると、以下のようになります 

「スマホは子供の教育に良い。」

なんとなく分かってきたでしょうか。
「つまりどういうことなのか?」「要するに何が言いたいのか?」ということをまとめるのが抽象化= 抽象度を上げる、ということです 。

抽象度を上げて書くことが要約文を作る際に必要なライティングスキルです 。

パラフレーズをマスターしよう

文章を抽象化する時、もう一つのポイントがあります。

それは、

パラフレーズ=言い換え

です。

要約するときには文章の中から言葉を抜き出すのではなく、抽象化した自分の言葉で書くことが重要です。これは 英検準1級、 1級の試験でもそのように指定されています 。

要約文を書くためには、本文を短くまとめられるようなパラフレーズが◎。このような英語表現力が必須となってきます。

要約文を作る5ステップ

5Step

これまでお伝えしてきたことを基に、要約文を実際に書いてみましょう。ここでは要約文の作り方を5つのステップに分けて解説していきます。 

ステップ①問題文を理解する

まずは、前章でもお伝えしたパラグラフ・リーディングを通して全体のテーマを掴みましょう。

これは何の話であるのか?
各段落ごとの「要するに何が言いたい?」

の、ポイントを掴みます。

英語の文章の中の原則で、

ワンパラグラフ・ワンアイデア

というものがあります。
1つの段落に1つのアイディア(考え方、ポイント)がある、という法則です。それをしっかり読み取りましょう。

抽象的な文章は、筆者が伝えたいポイントになりえます。そのようなところには線を引きながら読んでいきましょう。

ここでもうひとつ大事なのは文脈を把握することです。そのために、段落と段落の関係性を把握しましょう。

段落と段落の間は、様々な関係性で繋がっています。 

たとえば、

<順接の関係>・・前に述べたことが後から述べることの原因や理由になっている
<因果関係>・・原因と結果の関係がある状態
<逆説>・・それぞれ違うことを述べているようだが実はつながっている 
<対比>・・異なる2つの意見や偽証を比べている 

このように段落と段落は様々な関係で繋がっています。それを意識しながら読むことで、文章全体の要点を正しく理解することができます。

ステップ②要点の整理

次に、ステップ①で理解した内容をアウトプット(言語化)して整理していきます。

・話のテーマは何か?
・各段落のポイントは何か?
・全体としての結論は何か?

これらを端的ににまとめ「この話はこんな内容なんだよ。」と説明する文を組み立てていきます。できる人は頭の中で順序立てても良いし、考えがまとまりにくい場合はメモして整理しましょう。書くことで頭が整理される効果もあります。

メモするなら「5W1Hメモ」

実際の試験中は、じっくりメモを取っている時間がないかもしれませんが。ですが要約文に慣れるまでの学習中は、メモを取りながら要点を掴んでいくのもおすすめです。

その場合、5W1Hでメモするのもおすすめです。

<5W1H>
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)

英作文や要約文に限らず文章作成の基本ですね。頭の片隅に入れておきましょう!

ステップ③具体から抽象へ、完結性の確認

②で文章の要点をまとめました。次は、その内容がちゃんと完結性を持っているかどうか、「これは、つまりこういう話なのだ」 としっかりポイントを押さえているかどうかチェックしましょう。ここで、余分な情報や具体的な部分は省いていきます。 

ライティング力の章で「具体と抽象の」解説をしました。要約文では、固有名詞・年代などは使いません。 全て抽象化しましょう。具体的な事例なども、まとめて抽象化します。

わかりやすくイメージできるように、文章で見てみましょう。

例)具体的な文章
「大気を汚染したり、水質が悪化したり、温暖化を促進したり、・・」

抽象化した文章
環境悪化を引き起こしている」

このように、具体的な事実を省いて「環境悪化」の一言に集約することができます。こうして自分が書く要約文が、しっかり抽象化して言い換えられるようにします。

ここに具体を抽象化するための公式を記しておきます。

<具体→抽象化の公式>
A, B and C→グループ化=要するに⭕️⭕️

この公式を頭に入れておくとわかりやすいですよ!

ステップ④語彙のリストアップ

次に、要約文を書いていく際にどのような語彙を使うべきかリストアップしていきます。

接続表現はアカデミックライティングに相応しい表現を

要約文を書くときは、必ずディスコースマーカー(接続表現)を使って書きましょう。その際、アカデミックライティングのような公式的な表現を使うのがベターです。

例えば、

△and,so  などの表現は使わず、
therefor,Hoewver,moreover,  などの表現を使いましょう。

普段の話し言葉のような接続表現ではなく、公で使われるような表現が望ましいです。

パラフレーズ(言い換え)をする

本文の中の言葉を絶対に使ってはいけないわけではありませんが、パラフレーズ(言い換え)できるものは なるべくした方が良いです。

特に動詞はパラフレーズしやすいです。もちろん、名刺や形容詞でもパラフレーズできるものはたくさんありますが 、動詞は1つの意味に対して色々な種類の動詞があるので言い換えしやすいと個人的に思っています。

文章を読みながら、思いついたパラフレーズを書き込んでいくのも良いでしょう。後で見返す時に役に立ちますよ。

ステップ⑤要約文を書く

①〜④までのステップができていればあとは形にするだけです。頭の中のストーリーやメモを要約文として書き出していきましょう。

わかりやすくい英文にするために、ディスコースマーカー(接続表現)を使って書きましょう。

文の長さは、

・2級なら3~4文
・準1〜1級は4~5文程度

です。

文字数のバランスは、練習をして感覚を掴んでいくことが大事です。何度か書いていくうちに適正な ボリュームに要約することに慣れていきますよ。

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さて、ここまで5つのステップに沿って解説してきましたが、イメージがつかめたでしょうか?最初は慣れなくても、この通りの手順で進めていけば、必ず要約文をマスターすることができます。ぜひやってみてくださいね。

まとめ〜要約スキルを身につけて仕事にも幅広く活かそう

英検の要約文の書き方を5つのステップで解説してきました 。いきなり要約しようとしても、どこからどう手をつけたら良いかわからなくて手が止まってしまうかもしれません。ですが本記事で紹介した5つのステップの手順に沿って、一つ一つ丁寧に進めていけば要約文は必ず誰でも書けるようになります。

要約文は繰り返し練習することで抽象化のコツが掴めてきますし、文章の大意を掴めるようにもなってきます。

文章要約のスキルはメールや書類作成など仕事でも必須なので、このトレーニングは必ず英語以外の日常でも役立つでしょう。

本記事があなたの英語学習のお役に立てば幸いです。

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WRITER この記事を書いている人

MAKI

3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。

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