瞬間英作文は、続かなくて途中で挫折してしまう人がとても多いです。確かに瞬間英作文のトレーニングは簡単ではありません。本記事では、挫折してしまう理由と挫折を防ぐための具体的な対策、そして学習を続けられる実践的な４つのやり方に焦点を当てて解説します！

瞬間英作文： 挫折してしまう３つの理由と対策

瞬間英作文が難しくて続かないのはなぜでしょうか？確かに瞬間英作文には学習を続けにくいと感じてしまうデメリットがあります。ですが、瞬間英作文は英語を話せるようになるために非常に有効なトレーニングなので簡単に諦めてしまうのはもったいないです。

やめたくなってしまうデメリットを分析して、そのデメリットを一旦受け入れた上で、それでも乗り越えて学習を続けられるためにはどうすれば良いのか、具体的なヒントをお伝えしたいと思います。

挫折する理由①文章が堅苦しい

瞬間英作文トレーニングで皆さんが最初に感じることは、文章が堅苦しいと感じてしまう点です。英文が非日常的で、日常会話で使用することが難しいため、役に立ちにくいと感じてしまうのです。

挫折する理由② 難易度が高い

瞬間英作文はなかなか難しいものです。内容的には中１レベルのPar1、中２レベルのPert２、中３〜高校レベルのPart３に別れているのですが、Part1は割とできる方が多いです。

ですがPart2で出てくる「比較」やPart3の「関係代名詞」あたりに進むにつれて内容が高度になってきて、ついていけなくなりモチベーションが低下してしまう人が多いようです。

挫折する理由③ トレーニングが単調

瞬間英作文トレーニングは同じことの繰り返しで面白みがなく、飽きてしまって続かない人もいます。モチベーションを保ちにくい教材とも言えます。

・・・このように、確かに挫折してしまいやすい数々の理由があるのですが、一つ一つしっかり対策をすることで途中で諦めずに学習を続けていくことができます。

まず皆さんに、瞬間英作文はそもそも日常的に使う会話のフレーズを暗記するものではない！ということを知ってほしいと思います。会話の中で使うための表現をインプットするものではないんです。

それよりも、主語・動詞など英語の文の要素を適切に使って正しい文法で英文が作れる力を付けるのが目的なのです。そのため、あえて主語・動詞がわかりやすい日本語で練習できるように文章が作られています。文章が堅苦しいと感じてしまうのはそのためです。

瞬間英作文の目的は、正しい英文法と語順で英文が作れるようになる、そして英文を口からパッ出す瞬発力・アウトプット力を養っていくことです。そのことを頭にとめておくと、取り組む姿勢もまた変わってくるのかなと思います。

トレーニングが単調になってしまうのも、もともと瞬間英作文は何度も同じことを反復することで力を付ける教材だからです。繰り返し取り組むことで英語の型、文章の型を体に馴染ませていくものなので反復は必須です。大変ではありますが、１冊取り組んだら必ず力がつきます。

「そもそも単調なトレーニングなのだ」と割り切って、覚悟を決めてしまうと案外スイッチが入りますよ！

瞬間英作文は正しい取り組み方を知ることで挫折を防ぐことができます。次の章では挫折しない具体的なトレーニング方法、取り組みのコツを詳しく解説していきますね！

瞬間英作文：挫折しない４つのやり方

瞬間英作文とは、頭の中に英作文回路を作ることが目的です。数をこなしてあらゆる英文パターンに慣れることで英文を口から出す、アウトプットの基礎力をつけるんです。英語をただ「知っている」だけではなくて「使える」ようにするのが瞬間英作文。

そんな瞬間英作文トレーニングの目的を理解した上で、挫折しがちなポイントを認識して、１つずつ克服していきましょう！

挫折しない方法① セグメント分割とサイクル回し

瞬間英作文のテキストは以下のレベルに別れています。

・Part１（中学１年生レベル）

・Part２（中学２年生レベル）

・Part３（中学３年生〜高校レベル）

Part1を完璧に仕上げてからPart２、Part２が完璧になったらPart３へと進めていきます。この時の重要なポイントは、各パートをさらに細かいセグメント（かたまり）に分けて、セグメントごとに繰り返し完璧にしていくことなんです。

なぜかというと、各パートが２０〜３０章ずつくらいあってかなりボリュームがあるので、パートごとに一気に通してやると範囲が広すぎるんです。なので２週目に入る頃には最初の方にやったことを忘れてしまっていて、また１からやるような感覚になってしまいがちです。そうなると英語の構文がなかなか定着してくれませんし、モチベーションも下がってやめたくなってしまう・・。

そうならないために、各Partの中をさらに細かく分けていきます。

＜Point＞

・１つのパートをさらに２〜３つのセグメント（かたまり）に分ける

・１つのセグメントが１０章以下くらいになるように分ける

小さく区切った範囲を集中的に取り組むことで上達のスピードが上がります。繰り返し行う間隔を短くして、ある一定期間の中で同じ英文パターンを繰り返すことで、文法や構文を口に定着させるという作戦です。

最初はなかなかうまくいかず歯痒い思いをするかもしれません。ですが徐々にではあっても必ず力はついていくので作業のように淡々とくり返すのが心得ですよ！
そして１つのセグメントを「サイクル回し」で何度も繰り返し、ほぼ完璧になってきたら次のセグメントへ進みましょう。

挫折しない方法② スピーディな進行

挫折しないための方法として、すばりスピーディに進めて回転数をあげる！というやり方をおすすめします。

＜Point＞

・ 1日に5〜6章をスピーディに何度も繰り返すことで、口から英文が出てくる割合を増やす

 ・同じ範囲を最低10周することで、進捗を感じやすくする

ペース配分として、1日5〜6章がおすすめです。それを1日に何度も繰り返してください。1冊終えるまで、同じ範囲を最低10周はする覚悟で挑んでください！早い人は５周くらいでスラスラ言えるようになる人もいます。

「今日はできるところまでやろう」と曖昧な目標を立てず、１日５〜６章と決めてしまいます。そしてゆっくりのんびりやるのではなくスピーディに行って回転数（繰り返す頻度）をあげていきます。

このやり方だと進んでいる感があるし、何度も繰り返すことで英文が口からパッと出てくるようになる割合も増えてきて効果を実感しやすくなりますよ。

挫折しない方法 ③ レベルに合わせたアプローチ

 初心者さんから中級以上の方まで、個々のレベルに合った学習方法を選択することで挫折しにくくなります。ただし、どのレベルの方でも「 反復を通して英文が口に定着するよう努める」のは同じです！

＜レベル別トレーニングの進め方＞

初心者さんの進め方：最初はテキストを見て英語を言ってみる

初心者さんには難易度の高い瞬間英作文トレーニング。読み書きは割とできるけれど口から英語を出すのには慣れていない、英会話が苦手、と言う人も大変多いです。
まずは本の左ページ（日本語）を見て英語で言ってみましょう。最初はゆっくりで構いません。

何度も繰り返し行って慣れてきたら、テキストを見ずに日本語音声を聞いて英文を口から出す練習に進みましょう。

もし、中学生レベルの英文法がちょっと怪しいな、自信がないなという人は、まず中学生英語の基本を復習するところから始めていきましょう。

中級者さん以上の進め方：音声中心のトレーニングを

中級・上級者さんはテキストをみて英文を作る練習は省いても構いません。

CD音源やアプリを利用した音声中心でのトレーニングを徹底して進めましょう！

最初は思うように英文が作れない、難しい…と感じるかもしれません。テキストを見ずに日本語の音声だけを聞いて英文にするのは想像以上にハードルが高いです。

ですがここでも大事なのは「反復トレーニング」で、繰り返すうちに英文が作れるようになっていきます。慣れないうちは、音声の再生スピードを90%とか70%とか、自分がやりやすい速度に落としてやってみても良いでしょう。

ここでもうひとつ大事なポイントは声に出すこと！！頭の中だけで英文を考えることと、それを実際に口から出すことの間には大きなハードルがあります。頭の中で英文を作るだけでは実際に話せるようにはならず意味が無いんです。とにかく声に出して練習しましょう。

音声練習では、日本語音声が流れた後に小休止の間（ポーズ）があります。このポーズの間に９割がた英文をパッと作って言えるようになれば次へ進んで大丈夫です。

挫折しない方法 ④ メンタル面〜できなくても気にしない！

最初は思うようにうまくいかなかったり、自信を無くしてしまうこともあると思います。でも落ち込まなくて大丈夫！最初はみんな同じです。苦手な部分でも無理せず、とにかく続けることが大切です。

一気にできるようになろうと思うとしんどくなります。道は長いです。昨日より今日、今日より明日、１つでも２つでもできることが増えていったらそれでOKです！

できるようになった部分にフォーカスして、自分を褒めてあげましょう🎵そしてまた今日もコツコツ、その繰り返しです。

瞬間英作文トレーニングで暗記はNG！

よく瞬間英作文につまづいてしまう人の中に、

「なかなか覚えられません」
「忘れちゃって…」

と言う方がいらっしゃいます。

でも、そもそも瞬間英作文は覚えるためのものではありません。英語が口からパッと出せる瞬発力を鍛えるトレーニングであって、決して使えるフレーズを暗記するものではないのです。
何度も繰り返すうちに結果的に「覚えちゃった！」ならOKですが、あえて暗記しよう！とは思わなくても大丈夫です。
それよりも、正しい英文法と正しい語法で英文をしっかり口から出せるようにすることが目的です。

まとめ 〜 目的を理解して単調なトレーニングも工夫で乗り越えよう！

瞬間英作文で挫折してしまう人は、そもそも瞬間英作文をなぜやるのか目的を理解していなかったり、単調なトレーニングにストレスを感じてしまう人も多いようです。

瞬間英作文は瞬発力を身につけるトレーニングであり、そもそも単調な反復練習なんだと言うことを踏まえた上で、本記事でお伝えした挫折しない工夫を取り入れながらスキルを積み上げて欲しいなと思います。この記事を読んだ方が瞬間英作文を前向きに乗り越えて、スピーキング力を上げていってくれたら嬉しいです。

今回の記事も動画で詳しく解説しています！ぜひご覧ください

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