英検1級・長文対策【空所補充問題】徹底攻略テクでスコアアップ!

英検1級・長文対策【空所補充問題】徹底攻略テクでスコアアップ!

MAKI

WRITER MAKI

英検1級の長文問題、特に第2問「空所補充問題」で点数が安定しない…そんな悩みを持っていませんか?

 私のところにもよく、

「英検1級の長文は難しすぎる。どう対策すればいいですか?」
「内容が難しくて、選択肢が選べない」
「時間が足らなくて長文問題を全部解けない」

といった相談が寄せられます。

多くの受験者が語彙力に頼りがちですが、実は語彙をいくら詰め込んでも長文は読めるようになりません。
合格に必要なのは、語彙暗記だけでなく、“読み解くスキル”を身につけること。

本記事では、英検1級の長文空所補充問題を攻略するための「文章の読み方」「選択肢の見極め方」「効果的な学習法」について、英語コーチが実体験と指導経験をもとに、実践的なノウハウをお届けします。

精読力だけでは太刀打ちできないこのパート。正しい戦い方を知れば、あなたもスコアアップが可能です!

長文:語句空所補充問題とは

大問2、空所補充問題とは

語句空所補充問題とは、長文の中にある空欄に最も適切な語句を選んで埋める問題です。文脈を正確に読み取り、論理の流れを理解する力が求められます。

英検1級の大問2は、長文の途中にある空所(カッコ)3つに、それぞれ文脈にあう適切な語句を4つの選択肢から選ぶようになっています。

空所補充問題の内容

・A,Bの2題の長文問題→各設問についてカッコが3問ずつ/A・B合わせて6つ
・長文のボリュームは350字程度
・1つの長文問題につき7~8分程度(A・B合わせて15分)が目安
出題されるジャンル

・人文科学
・社会科学
・自然科学など
・歴史・文化
・政治・経済
・教育・心理
・自然・環境  など

後半の内容一致問題に比べると、語彙・表現は易しめなので、比較的スピーディに読み進めることができます。

ただし内容は専門的で、思わず「うっ…」と苦手意識を持つ人もいるでしょう。そうならないように、できるだけ前向きに好奇心を持って読み進める意識を持って欲しいなと思います。
では実際に長文の空所補充問題を攻略する実践的なテクニックをお伝えします。

長文:空所補充問題の対策

空所補充問題の対策方法

大問2の空所補充問題の長文は、段落全体をざっと読んで、流れや前後関係をつかんで解くことが重要です。

1級は、空所の前後の文をサラッと読んだだけでは解けないものが多いです。正解の根拠となる範囲が広いからです。

もちろん、カッコの前後の文の関係性を正確に把握することがまず重要ですが、そうは言ってもカッコ周辺だけを部分的に理解するだけでは不十分です。かといって、一語一語丁寧に意味を読み取ろうとすると時間が足りなくなってしまいます。

ではどうすれば良いのでしょうか?

Point①トピック全体を把握する

空所補充問題は、筆記3の内容一致問題に比べれば文章自体は短いです。しかし、4つの選択肢には一見してどれも正解になりそうな語句が並んでいます。正しい選択肢を見つけるためには文章の繋がりを見極めないといけません。

そのためには読み方の工夫が必要になってきます。

まず問題文のタイトルや書き出し部分、各段落の最初の文(トピックセンテンス)に着目し、トピック全体の内容をざっと把握しましょう。

読解のPoint①

・タイトル
・書き出し
・トピックセンテンス

に注目するし、トピック全体の内容を把握する!

大抵、トピックセンテンスは段落の最初の一文に来ます。問題提起など、何が言いたいのかその段落の主な論点を表すことが多いです。

また空所補充問題は、各段落に一つカッコがある、というパターンが多いです。カッコに入れる正答を導き出す上でトピックセンテンスは大きなヒントになり得ます。

問題文は専門性の高い内容が多いですが、だからと言って専門的な知識がなければ読めないわけではありません。

もちろん背景知識があればより読みやすいでしょうが、知識がなくても、純粋に問題文に含まれる情報のみから空所に入る語句を判断できるようになっていますので安心して取り組んでくださいね。

Point②先に解答の選択肢は見ない

空所補充問題は、1つの段落に1コずつカッコがあります。

長文を最初から読んでいって”読みながら解く”のがおすすめです。このとき先に選択肢を見ないで、いきなり問題文を読み始めてOKです。

長文問題は、読む前に事前に設問や解答の選択肢を読んで、本文の内容を予測するのが効果的だと言われることがありますが、空所補充問題に関しては選択肢を先に読むのは逆効果だと私は思っています。

なぜなら解答の選択肢から読み取れる情報は少ないですし、4つの選択肢のうち3つは間違いなわけです。

間違った情報を先に目に入れてから問題文を読むのは混乱のもとになり、かえって効率が悪くなります。

どうしても選択肢を先に見る癖がある人は、「縦に見る」ようにして、カッコの種類をある程度絞り込む程度に留めましょう。

長文を最初から読み進めながら、特にカッコの周りをしっかり読んで、その問題を解いてから次の段落へと進んでいくのがおすすめです。

Point③接続表現に注意する

問題文を読み進める際に重要なのは、カッコを含む文は、前文の内容をどのように受けているのか?と考えることです。カッコの前後の文と文のつながりを正確に把握することが重要です。

そのためには、

・文章の流れを把握する
・論理展開を表す接続表現に注目する

これを意識しましょう。

文章の論理展開を読み取るためには、話の流れを方向付けるつなぎ言葉(接続詞)に着目しましょう。選択肢を見なくてもカッコの中に入る内容をある程度推測できる力をつけておくことが理想です。

論理構築や文の関係性がうまくつかめないまま選択肢を見ていくと、迷って誤答を選んでしまうケースが多くなります。ですから文と文の前後関係をしっかり掴むことが大切なのです。

この前後関係には大きく「順接型」と「逆接型」の2タイプがあります。ここは順接なのか?逆説なのか?と考えながら読んでいきましょう。
そのためディスコースマーカーを見逃さないようにしてください。

ディスコースマーカー例<順接型・逆説型>

however, しかしながら/でも/とはいえ
therefore,したがって/だから/その結果
moreover,さらに/そのうえ/加えて

上の表のようなわかりやすい接続詞はしっかり見逃さないようにしましょう。

また、上級レベルの接続副詞だったり、接続詞ではなくとも”つなぎ表現のような修飾語”にも注意を払う必要があります。

ディスコースマーカー例<接続福祉・逆説性の修飾語>

whereas,一方で/〜に対して
hence,それゆえに/したがって
given that,〜を考慮すると/〜であることを考えれば
in comparison,比較すると/対照的に
ironically,皮肉なことに/皮肉にも
unfortunaely,残念ながら/あいにく
unexpectedly,思いがけず/予想外に

こう言った表現もしっかり頭に入れて注意を払えるようにしておきましょう。

接続詞が省かれていることも!?

長文は接続詞を味方につけて読解することが重要と伝えてきましたが、実は1級になると、文と文の間にわかりやすい接続詞や接続副詞がない場合も多いのです。

そう言ったときは、文章全体の論理展開を修飾語のニュアンスや文の内容から自分で考える力も必要になってきます。

1級の長文読解は一筋縄ではいきませんね。接続詞表現がある場合はしっかり見逃さず注目し、ない場合はその他の要素から正しく読み解く力、どちらも磨いておきましょう。

Point④パラグラフ・リーディングをする

空所補充問題でも、パラグラフリーディングができると良いです。

本文をしっかり読み解いていくことはもちろん大事ですが、全ての文章を丁寧に読んでいてはいくら時間があってもたりません。

「この段落では何が言いたいのか?」と、段落ごとの主旨を把握しながら効率よく読み進めていくことが大切です。これがパラグラフリーディングです。

パラグラフリーディングしながらカッコ(空所)周辺に気を配るスタイルで読みましょう。

問題文は、段落の一番最初の文でポイントを述べ、最後の文でもう一度その文を言い換えてまとめていることが多いです。

また解答パターンとしては、カッコの前後にヒントがあることが多いです。

カッコを含む段落の内容をざっくり理解しながら、カッコ前後の表現・代名詞・言い換え表現などに注意を払って読みましょう。

代名詞”it”や”this”が何を指すのかを曖昧にしない

代名詞”it”や”this”が何をさしているのかを曖昧にせずに読み込みましょう。文中の代名詞が何を指しているのかをしっかり掴むことが正解の糸口になることがあります。

ですから代名詞が指し示している名詞(人や物や事象)を明確に理解し、置き換えながら読むことが重要です。

言い換え表現に注意

英語は同一の表現を嫌うので、一度出てきた表現を別の言葉で言い換えることが多いです。そして問題文の中の答えの手がかりと、選択肢の言葉も絶妙に言い換えています。

ヒントは必ずカッコの前後にあります。「必ずヒントがあるはずだ」と落ち着いて取り組みましょう。

・カッコの前の内容を一言で言い換える
・カッコに続く具体例から、カッコを含む部分の内容を推測させる

というパターンがあります。

トピックを示し、それをサポートする具体例が続くのが英文の典型的パターン。ですから「具体的な内容を一般化するような単語が入るはずだ」と考えることができます。

難問:段落交差型に注意

基本的には各段落の中にカッコがあって、その段落を読めばカッコの内容がわかる問題が大半です。しかし、まれに複数のパラグラフに回答の手がかりがまたがっているケースがあります。

こういう問題に遭遇した時には、パラグラフとパラグラフの関係性や繋がりを把握することが大切です。

<空所補充問題対策Pointまとめ>

Point①トピック全体を把握する

→タイトル・書き出し・トピックセンテンスに注目するし、トピック全体の内容を把握する!
Point②先に解答の選択肢は見ない
Point③接続表現に注意する

→ディスコースマーカー<順接型・逆説型・接続福祉・逆説性の修飾語>などの表現を見逃さない
Point④パラグラフ・リーディングをする

→代名詞”it”や”this”が何を指すのかを曖昧にしない
→言い換え表現に注意する
→段落交差型の問題に注意する

実際の試験で使える解答テクニック

試験を受ける女性のイメージ画像

ここからは、実際の試験で使える実践的な解答テクニックをご紹介していきます。

英検1級は裏技的なテクニックだけで通用する試験では決してありませんが、少しでも合格へ近づけるために、ここで紹介する解答テクニックをぜひ試してみてください。

カッコのある段落を全部読んでから選択肢を読む

文章をざっと最後まで読み、また最初へ戻って読みながら、カッコに入れるべき内容を選択肢から選ぶというやり方をする人も多いと思います。

しかし限られた試験時間を考えると、このやり方では全問解き切らずにタイムアウトになってしまう恐れも・・。

私が推奨するのは、段落を全部読んでから選択肢を読むことです。

つまり、読みながら解くのです。

くれぐれも、カッコの前後だけを読んで解こうとはしないでくださいね。文章の流れがはっきり見えるところまで読んでから選択肢を吟味しましょう。

もっと言うと、先に選択肢を見てそこから選ぶのではなく、文脈からカッコに入る内容を予想してから選択肢を見るのです。

また、正解っぽい選択肢を見つけても、とりあえず他の選択肢もカッコに入れてみると、意外と辻褄が合って自然につながることもあります。

選択に悩んだ時のコツ

正しい選択肢がどうしても選べない時に、

カッコに入る選択肢がポジティブかネガティブか?

と、2択に分けて考えてみるのがおすすめです。

文脈から、このカッコにはポジティブな内容の単語が入るのか、ネガティブな内容の単語の方が合っているのかを見極めて絞っていきます。

そして自分が絞った方向性が同じ選択肢の中で、どちらの方が程度が強いのかや、意味合い・ニュアンスの違いなどを慎重に比較して最終的に答えを決めます。

これは結構使えるやり方ですのでぜひやってみてください。

また、

カッコに入る選択肢がgeneral(一般的)かspecific(抽象的)か?

という側面から推測することもできます。

周りの文脈を抽象化(一般化)したものが入りそうか、それとも具体的な内容を入れるのか?を考えてみます。

こんなふうに、ポジティブがネガティブか、抽象的な具体的か、2つの方向性に分けて考えてみると正答に辿り着きやすくなります。

わからないときはサッと切り上げる勇気

正解の根拠を見つけるのに時間かかったり、どうしても見つけられなかったり…

なかなか答えが出ないときは、最もらしいものを選んでサッと切り上げるようにしましょう。そして次の問題に進みます。

空所補充問題の後には、長文の内容一致問題が控えています。ここで時間を取られすぎないように気をつけなくてはなりません。これも戦略の1つです。
本記事の冒頭でもお伝えしたように、時間配分は1つの長文問題につき7〜8分程度(A・B合わせて15分)を目安にしましょう。

<試験時の解答テクニックPointまとめ>

Point①カッコのある段落を全部読んでから選択肢を読む

→先に選択肢を見ない
Point②選択肢に悩んだときは2択で絞る

→ポジティブかネガティブかで考える
→general(一般的)かspecific(抽象的)かで考える
Point③わからないときはサッと切り上げる

→時間配分は1つの長文問題につき7~8分程度
(A・B合わせて15分)が目安

おすすめ教材&学習法

教材のイメージ画像

最後に英検1級を学習する皆さんにおすすめの教材を2つご紹介します。

文単

文で覚える単熟語、文単は英検学習者の中でも定評のある教材です。

実際の試験に出題された文章が使われています。空所補充問題レベルの単熟語が覚えやすく、解くための語彙を読解力と共に身につけられる一石二鳥な教材です。

空所補充問題にで出題されるテーマは難しいものが多いですが、そういったテーマの長文への抵抗感を減らしていくことができます。

本のサイズが小さめなので持ち運びやすく、隙間時間に取り組みやすいところも私は気に入っています。

文単を使う時のPoint

文のトーン(ポジティブな内容かネガティブな内容か)や、文の関係性(逆説・因果関係など)を意識しながら読むようにしてください。そうすることで空所補充問題に強くなります。

また、段落ごとの要点をとらえながら読んでいく習慣をつけましょう。これにより要約問題の対策にもなります。

英検1級過去問題集

過去問を解きながら、答え合わせ&見直しをしながら分析をしましょう。

・正解を選ぶ根拠は、問題文の中のどこに出てくるのか?
・どのあたりまで読めば1問目を解くことができるのか?

この感覚を鍛えて欲しいと思います。

過去問を精読しよう

過去問を解いた後に、精読するのも効果的です。特に、パラグラフごとにポイントが何であるかを把握しながら理解していきましょう。

最初は時間をかけて、センテンスごとのつながり・パラグラフごとのつながり・文の論理展開を意識して読んでください。

さらには接続表現に注意し、順接なのか逆説なのかをとらえながら読む、こう言うことを練習段階でしっかり身につけておくことが大切です。

過去問を音読しよう

過去問を精読したら、次は音読してみましょう。文の展開をつかむ練習になります。なぜ、この選択肢が正解なのかを再度考えながら精読することで、ヒント探しのスキルアップにも繋がります。

これらを意識することで、誤答を誘うような選択肢に惑わされずに、正解を選べる力がついていきます。

まとめ

英検1級の長文問題、中でも空所補充問題にスポット当てて詳しく解説しました。

本記事を最後まで読んでくださった時点で、あなたはとても真剣に英検1級の勉強法に向き合っていると思います。

だから、今のあなたは合格への道を確実に歩んでいると言えます。英検に合格するためには何を勉強すればいいか、どんな教材をどう使えばいいかも、これまでにいろいろ学んで来られたことでしょう。

英検対策について日々向き合っている社会人はそう多くはありません。まずはこれまでのあなたご自身の頑張りに、自信を持ってくださいね。

あなたが1級合格を必ず掴むことを応援しています。

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MAKI

MAKI

3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。

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