英語のリスニングのコツや、リーディングでの速読のコツとしてのアドバイスで、
「英語を英語のまま理解することだ!」
と言われることがよくありませんか?
この「英語を英語で理解できる」ことを「英語脳」とか「英語回路」と言ったりしますが、
英語学習者(とくに初~中級者)には、この「英語を英語で理解する」という感覚って、想像することも難しいのではないでしょうか?
「日本人なんだから、『英語を英語で理解する』なんてそもそも無理っ!」
って思ったりましませんか?
(↑↑私は思ってました^^)
今日は、この「英語を英語で理解する」ってどういうことなのかについてお伝えしたいと思います。
目次
「英語を英語で理解する」ことは●●●●化
「英語を英語で理解する」というのは、
英語をイメージで理解する
ことなんです。
例えば、以下のような文章があります。
“Some boys are playing in the park.
One of them is climbing the jungle gym.”
これを読んで、まず1文目を読みながら、男の子たちが公園にいる情景がパッと頭に浮かんでいることなんです。
ここでの注意点は「何人かの男の子が・・・」と日本語を介在させないで、情景(イメージ)が頭に浮かんでいるってことがポイントです
さらに、二行目を読みながら、ジャングルジムを昇っている子が一人いる情景をイメージします。
このときも、「彼らのうちの一人が・・・」などと日本語を頭に思い浮かべないことです。
このように、英語を聞く(リスニング)ときも読む(リーディング)ときも、日本語を介在させないで、
「英語→イメージ(絵を頭に浮かべる)」
と理解することが、「英語を英語のまま理解する」ということになります。
このとき、「英語→日本語→イメージ」になっては、英語を日本語で理解していることになっており、よろしくありません。
「英語→日本語→イメージ」だと意味を理解するための処理速度が遅くなり、リスニングではナチュラル音声スピードにはついていけないし、リーディングでも読むスピードが遅くなります。
「英語→イメージ」という流れで、読み聞きする英語を追っていくことで、理解がリスニングのスピードに追い付くし、リーディングで速く読んでも理解を伴って速読することができます。
言語の「イメージ化」は日本語ですでにやっている
そもそも、私たち日本人は、日本語の文や物語を読んだり聞いたりしているとき、たいていイメージしながら理解していませんか?
赤ちゃんや小さい子どもは、絵本を読んでもらいながら、「日本語」という音と絵本の中の絵(=イメージ)を結び付けていきます。
絵本をたくさん読んでもらって、言語の「イメージ化」の能力を身につけていった子どもは、次第に、絵のない本も「イメージ化」を使ってどんどん読んでいくことが出来るし、本を読むことが好きになりるのではないでしょうか。
また、私たちは大人でも、日本語でも、理解が難しい専門的なことや、政治・経済などの難しい話題などは聞いていてもチンプンカンプンということはありませんか?
これは、言葉や言い回しが難しいということに加えて、そもそもイメージし辛いということもあると思います。
「イメージ化」のために、学校英語の発想を捨てる
「英語を英語のまま理解する」すなわち「英語をイメージで理解する」という英語のイメージ化は、ちょっとしたコツとトレーニングで短期間で身に付けることができます。
ただ、私たちはこれまで中学・高校で習う英語は、英文和訳など、英語を理解するときには日本語に訳す、ということが重視されてきたために、英語を理解するときに日本語で理解することを習慣化してきました。
これから、「英語を英語のまま理解する」いわゆる「英語脳」を身につけたかったら、いったんその考え方や姿勢を捨てて、英語を見聞きするときに「イメージ」を浮かべるという姿勢に変えてみてください。
なかなか難しいかと思いますが、少なくとも「英語は日本語に訳さないと理解できない」という思い込みを捨てるところから始めてみてはいかがでしょうか?
英語を「イメージ」で覚えると忘れにくい
英語を「イメージ」で理解することの重要性について述べましたが、実は英語のイメージ化にはもう一つメリットがあります。
それは、
イメージで覚えた英語は覚えやすく、しかも忘れにくい
ということです。
文字や数字の暗記は「左脳」で行われますが、短期間は覚えられていても、すぐに消えて行ってしまいます。
一方、イメージの記憶をつかさどる「右脳」は、大量の情報を瞬時に記憶でき、そのうえ忘れにくいという性質をもっています。
英語を楽に長く定着するのにも、「英語のイメージ化」は効果的なんです。
英語を英語のまま理解するのは「イメージ」で理解すること(まとめ)
いかがでしたか?
「英語を英語のまま理解する」というと難しく聞こえますが、これは、見聞きする英語を「イメージ」で思い浮かべる、つまりイメージ化するということに他なりません。
英語を見聞きすすときに、イメージして頭の中に思い浮かべたり、状況を想像したり・・・というのをぜひやってみてください。
最初は慣れなくて難しいかもしれないけれど、トレーニングを重ねれば感覚がつかめてくるはずですよ。
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
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