
助動詞の「would」、活用できていますか?
willの過去形だということはわかってる・・他にも色々使い方があることもなんとなく理解している・・でも、イマイチふわっとしていて明確ではない!なんていう人は多いのではないでしょうか。
wouldはネイティブがよく使う言葉で、これが使いこなせるようになると会話や英作文における表現力が格段にアップします。
本記事ではwouldが持つ5つの意味と使い方をわかりやすく解説します。
目次
変幻自在のwouldの正体をつかむ

”would”は、実は日本人が英語を話す時にはあまり使わないのですが、ネイティブの会話やニュースでは非常によく出てくる助動詞です。またTOEICや英検など、試験での長文問題やリスニング問題にもよく出てきます。
英語の勉強をしている人は、割と頻繁に”would”に出会っていると思います。
しかしながら、
「wouldってwillの過去形なんだよね。他にもいろんな意味や使い方がありそうだけど、なんだかイマイチ使い方がよくわからない…」
そんなふうに思っていませんか?
wouldを使いこなせるようになると、
・英作文のクオリティが一気に上がる
・自分が伝えたいニュアンスを高めることができる
wouldはとっても便利なやつなのです !
変化自在で少々正体のわかりづらいwouldですが、この記事を読めば、今後wouldが出てきても戸惑うことが極めて少なくなりますし、ご自分でも会話や英作文の中で上手にwouldを使いこなすことができるようになるはずです。
助動詞wouldの5大用法

”would”の使い方と役割を「5大用法」に分類して、わかりやすくお伝えします。
①willの過去形として使う
wouldはwillの過去形として使われます。
間接話法などにおける単純な時制の一致という役割で使います。説明だけ聞くと、さっそくややこしく感じるかもしれませんね。
例文をみてみましょう。
例)エマは「折り返し電話をします」と言った。
これをそのまま英語にすると、
Emma said she would call me back.
になります。これが間接話法です。willの過去形として使われています。
一方これを、日本語文のかぎかっこ「折り返し電話をします」の部分をセリフとして言う場合には
Emma said, “I will call you back”.
となります。
これが時制の一致です。義務教育の中で皆さんも教わった記憶があるかと思います。
ただ、一生懸命覚えたのに残念ながら、日常では実際にwillの過去形としてwouldを使うケースは意外と少ないです。
ではよく使うwouldの用法にはどんなものがあるでしょうか?
解説していきます。
②依頼を表す用法としてのwould
誰かに何かを依頼する時、 それも丁寧な依頼のしかたをするときにもwouldを使います。
「〜してくれませんか?」と言うときは、
”Will you 〜?”
を使いますが、これをもっと丁寧な言い方にすると
“ Would you〜 ?”
になります。
例)Would you close the window ?「窓を閉めてくださいませんか?」
もちろん、
”Will you close the window?”
でも伝わりますが、これだと「窓を閉めてくれない?」という感じで、少しカジュアルな聞き方になります。
このように、助動詞は過去形にすることで丁寧さを加えられるという特徴があります。
will → wouldの他に、
can → couldも同じです。
Would you〜?以外の丁寧な使い方
would you〜 ?の他にも、丁寧な依頼のしかたがあり、
would like (to) ~(~したいのですが…)
という表現もあります。
これはwant(〜が欲しい)を丁寧に伝える言い方です。
丁寧な依頼の例)「コーヒーをください。」
⭕️I’d like coffee.(I would like coffee.)
このように伝えるとより丁寧です。
もちろん、下記の言い方でも間違いではありません。
🔺I want coffee.
🔺Coffe Please.
ただ、I’d like coffe.(I would like coffee.) の方が、「コーヒーをいただきたいです。」と、より丁寧な大人の伝え方になります。
丁寧な依頼の例2)「お手洗いを貸していただけませんか?」
⭕️I’d like to use your bathroom.
このように伝えることができます。
さらに、もっと丁寧な言い方として
”Would you mind 〜?”
という表現もあります。
例)Would you mind if I used your bathroom?「トイレを使わせていただいてもよろしいでしょうか?」
人に何かをお願いするときは丁寧な依頼のしかたができると相手の心象も変わってきますよね。こういった表現は旅行先でも使う機会が多いのではないでしょうか。
ちなみにこのときの”would”は仮定法で使われており、”use”も仮定法過去として”used”になります。(トイレを使わせてもらえるかもしれないけれど、まだお願いしているだけの仮定の状態)
少しややこしいですが、次の章で詳しく触れていきます。
ひとまずここではwouldは丁寧な依頼をすることができると覚えていてくださいね。
③仮定の話で使われるwould
wouldは、if を使った文章の仮定法として使われる場合があります。
例)もし晴れていたら外で遊ぶのになぁ
”If it were sunny, I would play outside.”
この場合のwouldは、事実と反対のことを仮定して「〜だろう」という意味で使います。仮定なので、この場合、外は土砂降りで晴れそうにない状態ということになります。
また仮定法としてwouldを使っているので、前の文章も”If it is” ではなく”If it were”になります。これを仮定法過去と言います。
このとき、be動詞の過去形は “was” ではなく “were” を使うのがルールです。
主語が I や he, she, it のときも “were” を使います。
では逆に、
”If it is sunny, I will play outside.”
と言った場合はどうでしょうか?
この場合は、「もし晴れたら外に遊びにいきます」となり、wouldの例文とは違って実際にsunny(晴れ)になる可能性がある場合の話し方です。
ifを使わない仮定の話
ifを使わずに、仮定・想像の話をする場合にもwouldは使えます。
「今はそうなっていない」ことに対して、「〜するだろう」「〜だろうな」と仮の想像をするときです。
例)It would be nice to have my own house.
「自分の家を持っていたら素敵だなあ。」
現在は家を持っていないけれど、家を持っていたら良いだろうなという仮定の想像です。
この場合はifを使わないので仮定法ではなく「家を持っていたらいいな」という願望や想像を表しているので、haveは過去形hadにする必要はありません。
他の例もみてみましょう。
例えば食事や飲み会などに誘われたときに、
例)That would be nice.
「行けたら良いんだけどなぁ。」
こんなふうに答えることができます。
この場合、”That’s nice.”と答えるのとは少し意味が異なり、「実際には誘いに乗れない理由があるのだけど、もし行けたら素敵だろうな。」「行きたかったな」という願望的な肯定になります。
仮定で使われる”will”と”would”の違い
もう少し深掘りします。
似たような文章が2つありますが、ニュアンスの違いがわかるでしょうか。
①Emma will call me back.
②Emma would call me back.
どちらも「エマは私に電話をくれるでしょう。」と訳せますが、
①のwillを使った場合は、エマさんが折り返し電話をくれることが確定しています。
②のwouldを使った方は、エマさんは多分折り返し電話をくれるのではないかな・・と電話をくれる可能性が不透明なニュアンスです。
②の文章の後には、
, but she doesn’t have my number.(番号を知っていたら電話くれると思うのだけど)
, but she is busy.(忙しくなければ電話をくれるだろう)
という文章が続くニュアンスで、エマさんが電話できない可能性が含まれています。
④過去の強い意思を表すwould
「どうしても〜しようとした」という、過去の強い意志をwouldを使って表現することができます。
強い意志をあらわすwouldは否定形で使われることが多く、
wouldn’t 「どうしても〜しようとしなかった」
と、強い拒絶を表します。
例)My sister wouldn’t study English when she was a student.
「私の妹は学生の頃どうしても勉強しようとしなかった。」
このように、wouldは過去の強い意志、wouldn’tは過去の強い拒絶を表します。
would | 過去の強い意志 |
wouldn’t | 過去の強い拒絶 |
⑤過去の習慣を表すwould
wouldは、過去に規則的にしていた出来事や行為にも使うことができます。
「(昔は・若い頃は)よく~したものだ」
という会話をするときに使います。
例)When I was young, I would go jogging every morning.
「若い頃は、よくジョギングをしたものだ」
類似表現”used to” との違い
wouldの「過去によく〜したものだ」という表現と似たな表現に、
”used to”(かつて~であった)
があります。
この二つはよく似ていますが、「行動」をさしているのか「状態」をさしているのかによって使い分けることができます。
used to は「状態(be動詞など)」にも使えますが、would は「動作」にしか使えません。
would | 過去に繰り返しやっていた「行動」に使われることが多い |
used to | 「行動」だけでなく「状態」に使われることが多い |
例えば、以下の例を見てみましょう。
I used to walk to school.
(昔は歩いて学校に行っていた。)
I would walk to school every day.
(毎日歩いて学校に行っていた。)
この場合は、どちらも歩いて学校に行くという「行動」について話しているのでused toと wouldどちらを使ってもOKです。
一方で、「状態」について話す時、
⭕️I used to be shy.
(私は昔は内気だった。)
❌I would be shy. ← 不自然
内気であるという「状態」に対してはused to が適しています。
ここでwouldを使うことはできません。
used to | would | |
動作の習慣 | ⭕️ | ⭕️ |
状態(be動詞など ) | ⭕️ | ❌ |
少しややこしいと感じるかもしれませんね。
使っているうちに次第に感覚が掴めて慣れてきます。wouldを使った英作文トレーニングをしてみるのもおすすめです。
まとめ
助動詞”would”の5大用法をご紹介しました。
①willの過去形として使うwould
②依頼を表す用法としてのwould
③仮定の話で使われるwould
④過去の強い意志を表すwould
⑤過去の習慣を表すwould
今までなんとなくボヤッと理解していた人や、いまいちよくわかっていなかった人にも「なるほど!」と思ってもらえたら嬉しいです。
”would”を使いこなせるようになると、より細かいニュアンスが伝えられるようになり、会話や英作文の質が上がります。
ぜひいろんなシチュエーションの例文に触れて練習してみてください。
本記事は動画でも詳しく解説しています。併せてご覧ください!
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WRITER この記事を書いている人

MAKI
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