TOEIC800点を達成する勉強法とおすすめ参考書13選 | ブログ | 株式会社e-LIFEWORK

ブログ
ブログ

BLOG ブログ

TOEIC800点を達成する勉強法とおすすめ参考書13選

TOEIC800点を達成する勉強法とおすすめ参考書13選

WRITER MAKI

TOEIC800点というと、仕事でも海外赴任や駐在といった任務を任されるレベルで、TOEIC上級者の仲間入りです。

現在学習中の皆さんの中には、

「TOEIC800点を取るにはどんな勉強をすれば良いのだろう?」
「参考書や問題集はどんなものを選べば良いの?」

こんな疑問やお悩みを持っていませんか?

このブログでは、ほぼ独学で TOEIC490点から最終的に960点のスコアを達成し、今はプロとしてTOEIC対策を指導している私が、目標スコア別におすすめの勉強法を紹介しています。私の場合、「TOEIC800点の壁」を超えるのが最もキツかったです。

本記事では、

・TOEIC 800点のレベルはどの程度なのか
・TOEIC 800点を取るのに必要な勉強時間
・TOEIC 800点に到達するために効果的な勉強法
・TOEIC800点に達するためのおすすめの参考書

これら全てを余すところなくお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んで、800点を取るための学習戦略を習得してくださいね!

目次

TOEIC800点は「英語で仕事ができる人

レベル感

TOEIC800点は、「英語で仕事ができる人」とみなされるレベルです。英語での電話やメール対応を任されたり、英語での会議や海外出張を任される基準になります。

TOEICを受験する人の平均点がおよそ600点くらいなので、それよりも200点も上回るTOEIC800点は、TOEIC上級者の仲間入りです。「英語ができる」と堂々とアピールして良い成績で、英語圏への赴任及び駐在要員といったチャンスに恵まれることもあるでしょう。

このように英語をバリバリ 使って仕事をしたいと思っている方は 

TOEIC 800点

をターゲットに、集中的にTOEIC対策に取り組みましょう!

この TOEIC 800点を目指す学習を通して、ビジネス英語に必要なボギャブラリーや表現、リスニングの基礎・スキルを身につけることができます。

TOEIC800点のレベル感についてもう少し詳しく見ていきましょう。

TOEIC受験者数と平均スコア

TOEIC受験者のスコアの中での位置付けを確認してみましょう。以下のグラフは、日本におけるTOEIC受験者の平均点を表しています。

受験者数と平均スコア表

(引用元:TOEIC Program DATA&ANALYSIS

4〜5年前までは、TOEICの平均点は580点前後であり、700点取れれば上位20%に入ることができました。しかしここ数年で平均点が20点くらい上がっています。

グローバル化の流れが急速に進み、英語力の必要性をひしひしと感じている社会人は多いことでしょう。そういった傾向もあって英語学習者が増え、全体的に英語力のレベルが上がって来ているのかもしれません。 

それでも800点以上取れれば上位10%以内というかなりの上位層に入ります。

ちなみに2012年から社内で英語公用語化して話題となった楽天では、入社時点TOEIC800点を取得している必要があるそうで、社員の平均スコアは830点。入社後も900点台を目指して学習を続けている管理職もいるようです。

TOEIC800点を英検に換算すると準1級レベル


TOEIC800点という点数は英検で何級に該当するのかについてみていきたいと思います。
英検の各級をTOEICの点数に換算したデータがあります。

これを見ると、TOEIC800点は 、英検準1級あたりに相当するということがわかります。

ただし英検とTOEICでは問題傾向が大きく異なりますし、英検が「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能」を審査するものに対して、TOEICは「リスニング・リーディングの2技能のみ」の試験ですから、一概に比べることはできません。

しかし、TOEIC800点の学習者がその英語レベルで英検を受けたと仮定すると、「英検準1級はほぼ確実に合格する実力がある」ぐらいであると考えることができます。

TOEIC800点は「Non-Nativeとしてじゅうぶんコミュニケーションができる」レベル

TOEICのスコアを英語の実用レベルに換算したこんな表があります。各点数ごとに、日常会話の中でどの程度のレベルなのかが位置付けられています。

PROFICIENCY SCALE

(引用元:TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表

TOEIC800点レベルの人はこの表の中でも最上位に位置する「A」レベル。ノンネイティブとして十分なコミュニケーションができるレベルとされています。

TOEIC300点・・・「初心者」レベル
TOEIC500点・・・「初中級」レベル
TOEIC600点・・・「中級」レベル
TOEIC700点・・・「中上級」レベル
TOEIC800点・・・「中上級」レベル

このようなレベル感です。

同じ中上級に位置するTOEIC700点台では、高校レベルの英文法と語彙を「ほぼ理解」できており、長文が読めるのであれば 達成可能です。ですがTOEIC800点となると、高校レベルの英文法・語彙を「完璧に理解」できており、長文を文章構造をおさえながら読める必要があります。さらには

・TOEICの試験での長文読解で流れを理解できる
・長文のリスニングでも状況や大筋はもちろんのこと、部分的な情報も半分以上は理解できている

このような状態でなければなりません。
そのためには、ただ得意分野を伸ばすだけでは点数は頭打ちになってしまいます。得意分野を伸ばした上で、苦手分野を無くし、全体的な底上げをしていく必要があります。

TOEIC 800点を取るために必要な勉強時間

砂時計と時計の画像

TOEIC800点を取るためには、どれぐらいの時間勉強をすれば良いのでしょうか?実は、 TOEIC 1点のスコアアップに必要な時間は3時間と言われています。

TOEIC 1点=3時間

たった1点アップさせるのに、3時間の学習時間が必要だと言われています。

すなわち、TOEICの点数を100点アップさせるのには300時間の学習時間が必要だという計算になります。

ただし、これはあくまで目安の数字。

実際に、TOEIC300点から1点アップさせるのと、TOEIC700点から1点アップさせるのとでは、明らかに前者のほうが易しく、後者の方が難しくて時間がかかります。

つまり、TOEIC800点を目指しているような、現時点である程度高いスコアを持っている人にとっては、単純に3時間勉強すれば自動的に1点上がるというわけでもありません。ある程度時間がかかるかもしれないという覚悟も必要です。 

では、TOEIC 800点を達成するのに必要な学習時間をもう少し具体的に見ていきましょう。

少し古い表になるのですが、TOEICの点数をCurrent Score(=現時点のスコア)からTarget Score(目標スコア)に上げるのに何時間の学習時間が必要かというデータがあります。

現時点のスコアから目標のスコアを達成するまでの時間表

たとえば、現在TOEICのスコアが650点の人が850点をとるためには、500時間必要だという計算になります。

これをもとに皆さんの現在のスコアから、800点をとるために必要な学習時間、そして日数をざっくりと算出してみてください。

現在のスコアが600点の人が800点をとるには500時間が必要。

・1日に3時間勉強するなら、167日間(5ヶ月半)で達成可能
・1日に2時間勉強するなら、250日間(8ヶ月半)で達成可能
・1日に1時間勉強するなら、500日間(1年4ヶ月半)で達成可能

こんなふうに学習時間を計画することができます。

現在のスコアが700点の人が800点をとるには275時間が必要。

・1日に3時間勉強するなら、92日間(3ヶ月)で達成可能
・1日に2時間勉強するなら、137日間(4ヶ月半)で達成可能
・1日に1時間勉強するなら、275日間(9ヶ月)で達成可能

ザッとこんな計算になります。けっこう時間がかかるなと感じるでしょうか?

ですがこの数字(必要な学習時間と日数)は、効率の良い学習方法を行ったり勉強の密度や集中度を上げることで短縮できます

逆に、効率の悪い学習方法で取り組んでいたり、学習の密度(集中度)が下がれば学習期間はもっと長期化してしまいます。

効率よく、正しい勉強法で行うことが重要です。

ではどんな勉強法が良いのか?見ていきましょう。

TOEIC 800点を取れる勉強法

TOEICのテキストで勉強する風景画

ここではTOEIC800点を達成するための効率的かつ効果的な勉強法と、おすすめの参考書・問題集をご紹介していきます!

身につけるべき「英語力」と「受験力」

TOEIC800点レベルといっても、その英語力の4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を全てまんべんなく得点するのはなかなか難しいものがあります。

難関大学の受験経験のある大学生や、仕事で英文のメールや書類に慣れている人であれば、豊富な文法知識や高い長文読解力を武器にリーディングで450点近く取れているかもしれません。

一方で、リーディング学習メインだった人は、リスニングにはまだ苦手意識があり350点ぐらいというケースは少なくありません。

また、海外留学の経験はあるけれど英語を読むのは得意ではないという人は、リスニングで400点ぐらい取れていて、逆にリーディングで400点に満たないというパターンでしょう。

 現在700点〜800点未満のスコアの人は、次の3つのパターンに当てはまります。

・TOEICに必要な英文法の知識や英文解釈の力は備えている
・長文を読むスピードにはまだ課題が残る
・長文リスニングで大意はつかめるが細部の情報が掴みきれていない 

そこで、 TOEIC800点に到達するためには2つのスキルを身につける必要があります。

一つは、TOEICという試験に対する受験力。TOEICの試験の傾向に慣れ、本番で時間内に集中して解き切る本番力です。したがって、まずはTOEICという試験の全体像を知り、傾向と対策を学ぶことが必要です。

もう一つは、TOEIC800点レベルの英語力です。

800点の英語力を身につけるためには、

文法問題を正確かつスピーディに解ける
②TOEICに必要な語彙力を身につける
スピーディな読解とリスニングの正確性を高める

この3つの力をつけていきましょう。読解でもリーディングでもとにかくスピードが大切です。



基本戦略は「苦手なPartの弱点強化」

まずはTOEIC公式問題集などの模試を繰り返し解きながら「TOEICに強くなる本番力」をつけていきましょう。それに並行して、苦手なPartの弱点強化をしていくことです。

700点を超えるまでは、基本知識をしっかり固めながら、好きなPartや得意なPartに特化して伸ばしていくという戦略が効果的でした。ですが800点を目標にするならば苦手なPartをそのまま放置しておくと伸び悩みます。「Part対策」が重要です。

TOEIC公式問題集で、全体像をしっかり把握しながら、タイムマネージメント(時間管理)をして本番力を養いましょう。加えて、「特急」シリーズ「究極のゼミ」シリーズを利用しながら弱点を潰していくのが効率的です。(本記事後半で詳しい書籍の紹介もします!)

また、試験が近くなったら、毎日1回は公式問題集のテストを解いて本番力を鍛え、タイムマネージメントと集中力を最高の状態に近づける準備を万端にしておきます。

時間を作るのが難しい方は、リスニングパートかリーディングパートどちらかを1日1つ解くのでもよいでしょう。

リスニング対策:400点以上を目標に

ここではリスニングの勉強法について解説していきます。
リスニングは、集中して正しい方法でトレーニングすれば伸びます。

リスニングパートでは400点以上の取得を目標にしておきたいところです。

そのためには「TOEICのリスニングスピードであれば英語を日本語に訳すことなく英語のまま理解できる」必要があります。

頭の中で「英語→日本語」と変換せずに、英語で聞こえてきた内容を頭の中で映像でイメージしながら理解していきます。

基本的に公式問題集を使った対策が時短で効果的です。間違えたところしっかり復習することが大切なことは言うまでもありませんね。

聞き取れなかった部分は必ずスクリプト(紙に書かれたリスニング素材の英文)で確認します。

わからない単語は意味を調べ、単語シートなどに書き出して覚えるようにしましょう。TOEICのリスニングパートで登場する単語にはマニアックなものはほとんどなく、試験で再利用されやすい頻出単語なので、「知らなかった」まま放置せず着実に覚えておくようにしましょう。

復習に加えて、以下のような音読トレーニングを加えるのが効果的です。

Part1・Part2対策は【音読トレーニングの組み合わせ】

TOEIC で800点を取るには、リスニングならPart1は全問正解、Part2も9割は正答しなければなりません。

Part1とPart2の英語がしっかり聞き取れることを確認するために、公式問題集1冊分のPart1とPart2をディクテーションします。

ディクテーションが終わった素材を、聞き取れなかった部分に特に注意しながら、付属CDの音声を使ってリッスン&リピートをします。

ディクテーションのやり方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
↓↓↓

リッスン&リピートは、音声を再生して聞き(リッスン)、1文ずつで停止して音読(リピート)することです。リピートするときに、聞いた(リッスン)した音を忠実に真似るように音読(リピート)することが大切です。

その後、パート1ならパート1全体を通してオーバーラッピングします。

オーバーラッピングとは音読の一種で、スクリプトを見ながら英語の音声に合わせて声を出して読み上げます。

オーバーラッピングの効果は、流れてくる音声に合わせて同じように音読することで、英語の音、イントネーション、アクセント、音の連結・脱落、英文リズムなどを五感で覚えることです。

オーバーラッピングにより正しい発音ができるようになると、英語の音を正しく聞き取れるリスニング力向上にもつながるわけです。自分が正しく発音できるということは、その音を正しく聞き取れるということでもあるからです。

オーバーラッピングがある程度スムーズにできるようになったら、同じ素材でシャドーイングを行います。

シャドーイングもオーバーラッピング同様に音読の一種ですが、音声に重ねて読んでいくオーバーラッピングとは少し異なる音読手法です。

シャドーイングは、聞こえてくる英語音声に少し遅れて英文を読んでいきます(shadow=影 のようについていく、という意味からこのネーミングとなります)。

シャドーイングは、基本的にスクリプトは見ないで行います。流れてくる英語音声を自分の耳だけを頼りに忠実に再現します。

オーバーラッピングで理解した英語の音・イントネーション・アクセント、音の連結・脱落、英文リズムなどを、今度は耳だけを頼りに再現するので、復習効果が高いのです。

シャドーイングが難しい!できない!という場合は、音声のスピードを0.7倍速ぐらいに落としてやってみて感覚を掴むのもいいでしょう。

(Audipoなどのスマホアプリで再生速度の調整が可能です。)

シャドーイングやオーバーラッピングのやり方についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね !

↓↓↓

音声アプリAudiopoの使い方はこちらの記事をご参考にしてください。
↓↓↓

Part3・Part4の徹底的な対策がスコアの底上げになる

Part1とPart2の対策でもオーバーラッピングとシャドーイングが有効だと解説しましたが、Part3とPart4対策としても非常に有効です。

「Part 1・2はほぼ大丈夫けど、Part 3・4が苦手…」
「単語や表現は聞き取れるけど、内容が頭に残らない」
「英語が読まれるスピードでの理解が追いつかない」

などといったお悩みを抱えている学習者さんは多いはず。

オーバーラッピングとシャドーイングをする目的は、Part3・4の会話・トーク・アナウンスのパターンを五感を使って慣れるためです。

公式問題集のPart3・4の会話・トーク・アナウンスには、実際のTOEIC試験のPart3・4に頻出するパターンが満載です。公式問題集とまったく同じものが本試験に出るわけではないですが、かなり似たようなパターンでリサイクル(再利用)されています。

ですので、公式問題集のPart3・4の会話・トーク・アナウンスの音読トレーニングを繰り返すことで、状況や展開がつかみやすくなり、TOEIC本番でのリスニングがグンと楽になります。

また、音読トレーニングを通して、TOEICに頻出の語彙・イディオム・表現のインプットもできます。

つまり、Part3・4の状況把握やストーリー展開の予測がしやすくなるだけでなく、語彙・イディオム・表現などを通して聞き取れる割合が増えることになるのです。

さらに、Part 3・4によく出る語彙・イディオム・表現はリスニングの他パート(Part 1・2)はもちろんのこと、リーディングパートにも出てくるので、TOEIC全体のスコアの底上げにもなります。

最後の仕上げは暗唱

これまでご紹介してきた勉強法に加えて行うと効果的なのが、Part3またはPart4の中からいくつかピックアップして暗唱することです。

暗唱とは文章を丸覚えして英文を見ずに読み上げることです。完全にそらで言えなくとも、スクリプトの訳文(日本語文)を見ながら、英文を読み上げるのでも構いません。

暗唱ができるようになれば、語彙・イディオム・表現がすっかり自分のものになっている、ということです。

TOEICerと呼ばれるTOEICオタク&高得点者(950点ホルダー)のほとんどがこの暗唱を経験しています!!

最後に、Part3・4の「意図問題」や「図表問題」はある程度慣れが必要なので、安定的に得点できるよう、こちらもしっかり対策しておきましょう。

リーディング問題もPart対策で攻略!

リーディング対策も、基本的にはパート対策が重要になってきます。TOEIC800点に到達するために求められる英語力は「文法問題はスピーディかつ正確に解ける」ということです。

特にPart5の文法問題はほぼ100%正答できるように、しっかり理解しておくことが望ましいです。Part5・Part6に苦手意識がある、時間がかかってしまう(両パートで25分以上)という人は、文法理解を重視した対策をしましょう。その上で、語彙対策とPart7対策の長文読解力を高めることです。

TOEICの設問、長文に出てくる英文法を瞬時に理解できる状態にしておくことがまずは基本です。

文法問題や長文読解で少しでも疑問に思った事項は、文法書で調べた上で納得しておくことが大切です。文法書を辞書のように使って調べる、というやり方がおすすめです。

手元に置いておくべきオススメの文法書はこちらです。

総合英語Evergeen

総合英語Evergreen表紙

総合英語Evergreen

本当のところ、これの前身の「Forest」がオススメなのですが、残念ながら廃版になってしまったのです。メルカリや楽天、Amazonでも中古品が出ていることがあるのでもし手に入れば使ってみてください。なければこちらの総合英語Evergreenで学習しましょう。

そして、TOEICに登場する語彙・イディオム・表現はほぼ覚えている、という状態にしておくのが理想です。

TOEIC対策の単語本(後述します)で覚えることに並行して、公式問題集を解いていく中でわからない単語・イディオムに遭遇したら、チェックをつけて覚えていくようにしましょう。

TOEICの単語を「覚える」というのは、英単語を見て日本語の意味がおおよそわかる程度で十分です。

ただし、「う〜んと時間をかけて思い出せる」のではなく、「英単語を見て1秒で意味がわかる」「英単語を聞いて1秒で意味がわかる」という状態が必要です。

TOEICで問われるのは情報処理能力でありスピードであり、英語を見て聞いて「この英語の意味なんだっけ…えっと〜…。」と考える時間はないのです。

語彙を増やすことでリーディングパートの英文、とくにPart7の英文を読むのが速くなります。

長文読解力も重要なファクター

TOEIC800点をとるためには、Part7を「時間さえかければ全問正答できる」ぐらいの英文解釈力があることが望ましいです。

Part7で正答率の低かったパッセージを丁寧に精読すること。そして文構造と意味を正しく理解し、丁寧な英文解釈をしていくことも、Part7に必要な読解力をつけていくのに効果的な学習です。

そもそも英文読解が苦手な人は、SVOCの基本5文型や品詞の復習をし、英文読解の参考書を使うのも手です。正しい英文読解のコツを掴むと英文がスムーズに読めるようになります。

ただし、正確な読解力だけでは800点に到達するには十分といえません。

時間のかかる問題や考えても解けない問題を戦略的に落としつつ、最後の問題まで到達してやろうというぐらいのスピード感で解いていく必要があります。

800点は、読解問題が少し解き終えられないくらいでやっと到達できるスコアです。800点以上を狙うなら、パート7もしっかり考えて回答できる力が求められます。

パート7の3つの文書(トリプルパッセージ)の問題も諦めず、最後まで食らいつくつもりで取り組んでください。

毎日、制限時間を設定して長文読解の練習問題を解く

長文読解の練習問題を毎日解くことをおすすめします。

パート7にある長文読解は、1問あたり1分以内で解答しないと最後まで解ききれないため、1トピック4問ある長文であれば、4分以内で解けるように設定しましょう。

問題を解いたら、しっかり解説を読んで正答の根拠を理解し、さらにパッセージの文章を理解した上で音読するのも効果的です。

読解力を上げるためのトレーニングとして、スラッシュリーディングも効果的です。スラッシュリーディングとは、返り読みをせず前から意味を取っていくトレーニング方法です。

【Audipoアプリ】を使った【スラッシュリーディングのやり方】はこちらで解説しています
↓↓↓

TOEIC900点をとるためのおすすめ本13選

ここで実際に私が使ってきたおすすめ本をご紹介していきます。
本番同様の120分で時間を計って取り組み、時間配分とスピードを意識して解いてみましょう !

TOEIC公式問題集 Listening &Reading問題集

公式TOEICL&R 問題集10 黒い表紙

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10 

TOEIC公式問題集は、いま全部で11冊あります。どれを選んでも傾向としては大差はないので、好みで選ぶのでもOKです。

ただし、新しい問題集(番号)ほど昨今のTOEICの傾向に近く、若干難しくなっています。より本番に近い難易度で取り組みたいのなら最新版がおすすめです。

一通り終えたら、間違えた問題は解説を読んでしっかり理解しましょう。

一度解いたテストに少なくとも3回は取り組んで問題の解き方のコツや、出てきた単語・英語表現をしっかり習得しましょう。

「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」

高校英文法をひとつひとつわかりやすく。表紙

高校英文法をひとつひとつわかりやすく。

現在TOEIC700点以上であれば、文法問題を解くのに必要なスキルはすでに持っていると考えて良いです。Part5やPart6で問われる文法力は「中学英文法+アルファ」です。

この「+アルファ」の部分である、「文型」や「品詞」「関係詞」などが、高校で習う英文法の範囲に入っています。

Part7の長文の中には中学英文法の知識ではカバーしきれない問題も出てきます。高校英文法に不安がある、という方はこの教材で高校英語をサラッとおさらいして基本を理解しておくと良いでしょう。

ページ数も少なめで基本的な部分だけを取り上げているので、集中して取り組めば1週間くらいで終えられます。TOEIC800点を目指すなら、本書の練習問題は全て正解できるようになっておきましょう。 

『TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6』

TOEIC L&R 究極のゼミPART5、PART6 表紙

TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6 

TOEICの巨匠、ヒロ前田先生のパート対策シリーズ「究極のゼミ」です。
TOEIC800点を取るためには、テスト本番でリーディングセクションの Part 5 ・6を合わせて20分で解いてPart7を解く時間をしっかり確保できることが必須条件であると言えます。

本書でも、Part5・6を20分で解くことを目標にしており、そのためにスピーディかつ正確に問題を解くためのポイントが満載!

問題タイプごとに章がわかれているので弱点把握と弱点強化がしやすいのも特長です。

3人の受講生と講師「ヒロ」との対話形式で進行する講義・解説は、実際にゼミを受講しているような臨場感で、選択肢ひとつひとつ「なぜ間違いなのか?」「なぜ正解なのか?」を腑に落ちるレベルまで理解できます。

「新TOEIC®︎TEST 文法特急2急所アタック編 」

新TOEIC文法特急2 急所アタック編

新TOEIC TEST 文法特急2 (TOEIC TEST 特急シリーズ) 

この問題集は、TOEICに必要な文法事項をピンポイントでまとめており、かつスピーディな解き方をマスターできるものになっています。

TOEIC800点レベルを目指すなら、文法問題での誤りは致命傷になるので、こうした問題集で文法知識での弱点の有無を確認しておきましょう!

「TOEIC®︎ L&R TEST出る単特急 金のフレーズ」

金のフレーズ表紙

 TOEIC®︎ L&R TEST出る単特急 金のフレーズ


TOEICの単語帳の中でも大人気の「金のフレーズ」です!アプリと併用して、本書で目と耳と口を使って習得した単語を、アプリを使って、テスト形式で自己チェックをするのがオススメです。

「単語特急 新形式対策」

金のセンテンス 表紙

TOEIC®︎L&R TEST出る単特急 金のセンテンス

金のフレーズがフレーズ(語法)で単語を覚えていくのに対して、こちらは、センテンス(文章)の中で単語を覚えていくものです。

リスニング学習をしながら、自然に単語も覚えていけるという一石二鳥の単語帳。

挫折しやすい方は金のフレーズを、やる気MAXで最終的に900点台をぐいぐい狙っていきたい方は、金のセンテンスにチャレンジするのも良いと思います。

センテンスに触れていくことで、長文対策(Part7対策)になり速読力の向上が期待できます。

また、ダウンロード音声を使ってセンテンスを耳で聞くことで、しっかり主語と動詞を把握して内容を理解していくリスニングのトレーニングになります。

TOEIC®︎TEST単語 特級 新形式対策 

TOEIC TEST 単語特急新形式対策 表紙

TOEIC®︎TEST 単語 特級 新形式 対策 

こちらは、すでに金フレなどでインプットした単語をテストするために使うのがおすすめ。
コンパクトサイズなので、通勤電車の中など外出先でスキマ時間やながら時間を使って単語学習をしたい方におすすめです。全問の音声朗読を無料ダウンロードができ、アメリカ人男性ナレーター、イギリス人女性ナレーターの2パターンの音声を収録されています。

『英語耳』

英語耳の表紙

英語耳

リスニングが伸び悩む原因の一つが、英語の「音」が聞き取れないというもの。TOEIC 800点を取るためのリスニング対策として、英語の「音」を聞く耳を作りましょう。

実際に、英語の正しい音を発音できるようにトレーニングしながら、英語の音を正しく聞き取れる「英語耳」を初期のうちにつけておくことで、リスニング力をどんどん伸ばしていくことができます。 

『英語リスニングのお医者さん』 

英語リスニングのお医者さん表紙

英語 リスニングのお医者さん 

一口に「英語の音が聞き取れない」といっても、その原因は様々。「どんな音が苦手なのか?」をまず知ることが重要です。「英語リスニングのお医者さん」はリスニングができない原因を細分化して分析し、それに応じたトレーニングを行うことができるリスニング対策教材です。


本書は私のブログ記事でも度々紹介しているのですが、名医が「8種類のワクチン」を使用して リスニングアレルギーを撃退する、「リハビリ」を重ねて聞く力を伸ばすという面白い本です。2002年の発行当初から増刷が続いている人気のシリーズです。

TOEICに出そうなトピック(飛行機が遅れる、レストランでの会話など)も多く含まれていますよ。

『英文読解入門基本はここだ!』 

英文読解入門基本はここだ!

 英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式

TOEICの学習者の中には、ただ早く読まなきゃ!と単語を頼りにスピーディに読もうとしている人が少なくありません。

もちろん、TOEICの長文で問われるのは、スピーディに読む力、そして必要な情報を的確に読み取っていく力なのですが、スピーディに読むことを優先するあまり、的確に読み解くという部分を軽視してしまっては、正答を選ぶことができません。

本書は英文の正しい読み方を習得するための参考書。 2005年に出版されたものですが現在でもたくさんの方に読まれています。変わらぬ 分かりやすさに定評があるようです。 

「ポレポレ英文読解プロセス50」

ポレポレ英文読解プロセス50表紙

 先ほどご紹介した「英文読解入門基本はここだ!改訂版」は 簡単すぎるという人には、同じ著者・西きょうじ氏のこちらの教材「ポレポレ英文読解プロセス50」がおすすめです。本書はハイレベル向きで、英文解釈の良書です。

受験生に人気の参考書でもありますが、英検やTOEICなどの長文を読むための長文読解の基本姿勢を養うのに適した教材です。

TOEICのPart7では中学英文法だけでは補いきれない部分も出てきます。本書で英文の文章構造をしっかり捉える力を養いましょう。

「1駅1題 TOEIC®︎ L &R読解特急」

1駅1題TOEIC読解特急表紙

1駅1題TOEIC®️L &R TEST読解特急

TOEICのリーディング対策をしながら、音声を使ってリスニング対策ができる優れものです。 長文も良問ぞろいです。 これを繰り返し聞き、読み、声に出すことで、TOEICの題材に強くなりながら英語力を強化してくことができます。

TOEIC800点を狙うなら長文読解対策は欠かせません。

最後のパートを塗り絵にしてしまわないように、解説を丁寧に読み、単語の使い方まで確認しながらしっかり対策を取りましょう。

TOEICの長文読解で必要なことは、ゆっくり読んで100%を理解するのではなく、素早く読んで70%理解する事が大切です。勉強するときは、常にスピードを心がけ、時間を計りながら取り組みましょう。

TOEIC800点をとるための本番戦略

ゴールまでのプランのイメージ画像

TOEICでは本番力もとても大切です。
TOEIC800点を達成するための本番でのコツをお伝えします!

テスト中の時間配分を知ろう

TOEICのテストでは時間配分が非常に大切です。
リスニングは約45分、リーディングは75分です。できる限り高得点を取るためのタイムマネジメントスキルもしっかり身につけましょう。

リスニングセクションは自分でコントロールできる部分が少ないですが、リーディングの75分をしっかり管理しておく必要があります。あらかじめ時間配分しておきましょう。
下記の表も参考にしてみてくださいね。

TOEIC600点を目指す学習者のモデル時間配分

リスニングPart1/2/3/445分
リーディングPart515分
Part610分
Part750分

基本的な戦略としては、Part5、Part6を手早く解き、Part7にできる限り多くの時間を残しておくことが必要です。Part7においてはさらに時間を細分化して、

・シングルパッセージに25分
・ダブルパッセージおよびトリプルパッセージに30分

このように若干長めの時間配分をおすすめしています。

リスニングの本番戦略:集中を切らさず「木」問題の正答数を稼ぐ

ここでは本番のリスニング対策をお伝えしていきます。

Part3・Part4対策

TOEIC800点を目指すなら、リスニングの45分間の集中力を切らさないということが大切です!

そして、Part3とPart4は先読み(=問題文の音声が読まれる前に設問を読んでおくこと)が必須です。

Part3とPart4は問題文の全体的な内容(会話をしている人の職業、アナウンスの場所、何についての話題か、など)を問う「森」問題は必ず正解しておきたいところ。

さらに、設問の先読みをして、問題文の中の細かい情報をできるだけ聞き取り、いわゆる「木」問題での正答数を増やすことがTOEICリスニング制覇の鍵です。

聞き取れなかった情報は、いくら考えても正答に辿り着かないので、潔く諦めて次の設問の先読みと次の問題文のリスニングに集中しましょう。

リーディングの本番戦略:スピード勝負で問題を取捨選択

本番のリーディングもPart別の対策をお伝えしていきます。

Part5対策

TOEIC800点に達するためには、Part5をスピーディにテンポよく解いていく必要があります。

特に、品詞問題・人称代名詞・関係代名詞・接続詞は素早く確実に得点にできるように、文法対策は完璧にしておきましょう。

上記のような問題は、空所の前後だけを読んで5秒で解けるようにします。

空所の前後だけを読んでも解けないもの、すなわち文章全部を読む必要のある設問では、長くかかったしてもせいぜい1問あたり25秒です。

語彙問題は、いくら時間をかけても解けない問題は存在します。見たことはあるけれどすぐに思い出せない単語や、判断に時間がかかりそうな問題は、適当にマークをつけてとばしましょう。

Part6対策

文法問題を中心に得点を取りやすい問題をしっかりおさえ、大問の最初の方の設問はスピーディに正答しましょう。

文挿入問題は、問題文全体をしっかり理解する必要があるような、解答に時間がかかる難問も多いので、「時間がかかりそう」と思ったら後回しにしましょう。あまりじっくり読み込まず、設問を取捨選択して、さっさとPart7にいきましょう。

Part7対策

読みやすい問題、解きやすい問題で少しでも多く正答数を稼ぎ、最後の問題まで辿り着きましょう。

article(新聞・雑誌の記事など)や multiple passage(複数文書問題)の中で内容が複雑なものは、時間がかかりそうだと直感的に判断したら思い切って捨て、それ以外の文章や設問をじっくり読んで正答する、と決めておくと良いです。

とくに難問で時間がかかりがちな問題(NOT問題、文挿入問題など)も、潔く捨てましょう。

とにかく時間との勝負です。どのパートでも言えるのは、難しい問題に固執せず「自分が解ける問題」をなるべく多く見つけて解いてあげる!これがリーディングパートの攻略のカギです。

TOEIC800点をとる勉強法《まとめ》

本と鉛筆の画像

TOEIC800点とはどんなレベルなのか、どれぐらいの学習時間が必要なのか、どんな勉強法をすれば達成できるのか、さらにオススメの参考書についてご紹介させていただきました。

800点を目指すにはとにかく「Part対策」と「スピード勝負」です。

そのために、

①TOEICの傾向を把握し慣れきっておくこと
②英文法の十分な理解
③ TOEIC特有の頻出単語を身につけるのは大前提

④苦手なPartの弱点強化
⑤本番のタイムマネジメントも抜かりなく

これが基本戦略です。

TOEIC 800点の対策をしっかりすることが、後に 850点 、900点という高得点を目指していく上での土台となります。

是非しっかり対策をして達成してくださいね TOEIC 800点になるとTOEIC上級者の仲間入りです!。ビジネスでも堂々と英語力をアピールできるようになります。


この記事があなたのTOEIC学習のお役に立てたら幸いです。

**********

この記事を最後まで読んでくださったあなたへ。
これまでに英語学習に何度も挫折してきた経験がありませんか?
実は私もそうでした。

日本人で数少ないケンブリッジCELTA(国際英語講師資格)を取得したマッキーが
無料で学べる5STEP動画講座をプレゼント中です♩♩
「神速英語上達メソッド動画&メール講座」ぜひお受け取りください!!

↓↓↓★お受け取りはコチラから★

https://e-lifework.com/mailmagazine/

この記事は動画でも詳しく解説しています。こちらもぜひ見てくださいね!

↓↓↓

WRITER この記事を書いている人

MAKI

3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。

COMMENT

メールアドレスが
公開されることはありません。
が付いている欄は必須項目です