TOEIC900点というと、TOEIC受験者のトップ3.5%、「英語のプロフェッショナル」と呼べるレベルです。
「TOEIC900点を取るにはどんな勉強をすれば良いのだろう?」
「参考書や問題集はどんなものを選べば良いの?」
こんな疑問やお悩みを持っていませんか?
このブログでは、ほぼ独学で TOEIC490点から最終的に960点のスコアを達成し、今はプロとしてTOEIC対策を指導している私が、目標スコア別におすすめの勉強法を紹介しています。
本記事では、
・TOEIC 900点のレベルとは?
・TOEIC 900点を取るのに必要な勉強時間
・TOEIC 900点に到達するために効果的な勉強法
・TOEIC900点に達するためのおすすめの参考書
これら全てを余すところなくお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んで、900点を達成する秘策を習得してくださいね!
目次
TOEIC900点は上位4.5%
TOEIC900点は、「英語のプロフェッショナル」とみなされるレベルです。プロのTOEIC講師なら最低900点持っていなければならず、英会話スクールにおいても会話レッスンではなくTOEICを教える先生は900点付近は持っているものです。
TOEICを教えられるレベルの英語力を身につけたければ、
TOEIC 900点
をターゲットに、集中的に取り組みましょう!
TOEIC900点のレベル感についてもう少し詳しく見ていきましょう。
TOEIC受験者数と平均スコア
TOEIC受験者のスコアの中での位置付けを確認してみましょう。以下のグラフは、日本におけるTOEIC受験者の平均点を表しています。
(引用元:TOEIC Program DATA&ANALYSIS)
このグラフの上位スコア「895〜」は、ほぼ900点以上と同等です。TOEIC900点ホルダーは、全体の4.4%ということになります。2019年時点では上位スコアの割合は3.5%ほどでした。ここ数年でトップレベルのスコアを出す人の割合が増えているのがわかります。平均点も、ここ数年で580点から600点台へと上がってきています。それでもTOEIC900点となると、TOEIC受験者のトップ少人数という位置付けには変わりありません。
TOEIC900点を英検に換算するとほぼ1級レベル
TOEIC900点という点数は英検で何級に該当するのかについてみていきたいと思います。
英検の各級をTOEICの点数に換算したデータがあります。
これを見ると、TOEIC900点は 、英検1級に近いレベルということがわかります。
ただし英検とTOEICでは問題傾向が大きく異なりますし、英検が「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能」を審査するものに対して、TOEICは「リスニング・リーディングの2技能のみ」の試験ですから、一概に比べることはできません。
しかし、TOEIC900点の学習者がその英語レベルで英検を受けるすると、「もう少しレベルアップした学習をすれば1級に合格できる」ぐらいであると考えることができます。
Non-Nativeとしてかなり高いコミュニケーション能力
TOEICのスコアを英語の実用レベルに換算したこんな表があります。各点数ごとに、日常会話の中でどの程度のレベルなのかが位置付けられています。
(引用元:TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表)
TOEIC900点レベルの人はこの表の中でも最上位に位置する「A」レベル。ノンネイティブとして十分なコミュニケーションができるレベルとされています。
TOEIC300点・・・「初心者」レベル
TOEIC500点・・・「初中級」レベル
TOEIC600点・・・「中級」レベル
TOEIC700点・・・「中上級」レベル
TOEIC800点・・・「中上級」レベル
TOEIC900点・・・「上級」レベル
このようなレベル感です。
TOEIC900点となると、高校レベルの英文法は完璧に理解できており、語彙力も高いと言えます。長文も早く正しく読めてビジネス英語での情報処理能力も高い、そんなレベルです。
TOEIC 900点を取るために必要な勉強時間
TOEIC900点を取るためには、どれぐらいの時間勉強をすれば良いのでしょうか?実は、 TOEIC 1点のスコアアップに必要な時間は3時間と言われています。
TOEIC 1点=3時間
たった1点アップさせるのに、3時間の学習時間が必要だと言われています。
すなわち、TOEICの点数を100点アップさせるのには300時間の学習時間が必要だという計算になります。
ただし、これはあくまで目安の数字。
実際に、TOEIC300点から1点アップさせるのと、TOEIC800点から1点アップさせるのとでは、明らかに前者のほうが易しく、後者の方が難しくて時間がかかります。
つまり、TOEIC900点を目指しているような、現時点である程度高いスコアを持っている人にとっては、単純に3時間勉強すれば自動的に1点上がるというわけでもありません。ある程度時間がかかるかもしれないという覚悟も必要です。
では、TOEIC 900点を達成するのに必要な学習時間をもう少し具体的に見ていきましょう。
少し古い表になるのですが、TOEICの点数をCurrent Score(=現時点のスコア)からTarget Score(目標スコア)に上げるのに何時間の学習時間が必要かというデータがあります。
たとえば、現在TOEICのスコアが750点の人が950点をとるためには、600時間必要だという計算になります。
これをもとに皆さんの現在のスコアから、900点をとるために必要な学習時間、そして日数をざっくりと算出してみてください。
現在のスコアが700点の人が900点をとるには600時間が必要。
・1日に3時間勉強するなら、167日間(5ヶ月半)で達成可能
・1日に2時間勉強するなら、250日間(8ヶ月半)で達成可能
・1日に1時間勉強するなら、500日間(1年4ヶ月半)で達成可能
こんなふうに学習時間を計画することができます。
現在のスコアが800点の人が900点をとるには325時間が必要。
・1日に3時間勉強するなら、92日間(3ヶ月)で達成可能
・1日に2時間勉強するなら、137日間(4ヶ月半)で達成可能
・1日に1時間勉強するなら、275日間(9ヶ月)で達成可能
ザッとこんな計算になります。けっこう時間がかかるなと感じるでしょうか?
ですがこの数字(必要な学習時間と日数)は、効率の良い学習方法を行ったり勉強の密度や集中度を上げることで短縮できます。
逆に、効率の悪い学習方法で取り組んでいたり、学習の密度(集中度)が下がれば学習期間はもっと長期化してしまいます。
効率よく、正しい勉強法で行うことが重要です。ではどんな勉強法が良いのか?見ていきましょう。
TOEIC 900点を取れる勉強法
ここではTOEIC900点を達成するための効率的かつ効果的な勉強法と、おすすめの参考書・問題集をご紹介していきます!
身につけるべき「英語力」と「受験力」
TOEIC800点レベルといっても、その英語力の4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を全てまんべんなく得点するのはなかなか難しいものがあります。
難関大学の受験経験のある大学生や、仕事で英文のメールや書類に慣れている人であれば、豊富な文法知識や高い長文読解力を武器にリーディングで450点近く取れているかもしれません。
一方で、リーディング学習メインだった人は、リスニングにはまだ苦手意識があり400未満というケースもあるでしょう。
また、海外留学の経験はあるけれど英語を読むのは得意ではないという人は、リスニングで400点ぐらい取れていて、逆にリーディングで400点に満たないというパターンでしょう。
現在800点前後のスコアの人は、次の3つのパターンに当てはまります。
・TOEICに必要な英文法の知識や英文解釈の力は備えている
・長文を読むスピードにはまだ課題が残る
・長文リスニングで大意はつかめるが細部の情報が掴みきれていない
そこで、 TOEIC900点に到達するためには2つのスキルを身につける必要があります。
一つは、TOEICという試験に対する受験力。現在800点前後の人であればTOEICに向けた基礎力は確立されているので、次の段階はテクニックを知ってスピーディに要領よく解いていくことです。TOEICの試験の傾向に十分に慣れておきましょう。
もう一つは、TOEIC900点レベルの英語力です。
900点の英語力を身につけるためには、
①文法問題を正確かつスピーディに解ける
②より高度な語彙力を身につける
③スピーディな読解とリスニングの正確性を高める
この3つの力をつけていきましょう。読解でもリーディングでもとにかくスピードが大切です。
基本戦略は「苦手なPartの弱点強化」
まずはTOEIC公式問題集をベースに「TOEICに強くなる本番力」をつけていきましょう。それに並行して、苦手なPartの弱点強化をしていくことです。
700点を超えるまでは、基本知識をしっかり固めながら、好きなPartや得意なPartに特化して伸ばしていくという戦略が効果的でした。800点を目標にするならばプラスαで苦手なPartも克服して平均レベルまで上げていくことが必要でした。
ここからさらに900点を目指すには、苦手なパートや弱点補強は大前提で、どのパートも高い水準でまんべんなく取れるというレベルに達する必要があります。
900点超えを目指すなら:Part対策とスピード感!
TOEIC公式問題集で、全体像をしっかり把握しながら、タイムマネージメント(時間管理)をして本番力を養いましょう。加えて、「特急」シリーズや「究極のゼミ」シリーズを利用しながら弱点を潰して得意に変えましょう。
また、試験が近くなったら、毎日1回は公式問題集のテストを解いて本番力を鍛え、タイムマネージメントと集中力を最高の状態に近づける準備を万端にしておきます。
時間を作るのが難しい方は、リスニングパートかリーディングパートどちらかを1日1つ解くのでもよいでしょう。
解き慣れた問題を何回も解くことも大事ですし、同時に新しい問題にもどんどんチャレンジしていきましょう。
リスニング対策:目標450点!9割聞き取れる
ここではリスニングの勉強法について解説していきます。
リスニングパートでは450点以上の取得を目標にしておきたいところです。90%は聞き取れることを目指しましょう。
そのためには「TOEICのリスニングスピードであれば英語を日本語に訳すことなく英語のまま理解できる」必要があります。
リスニング対策は基本的に公式問題集(特にPart7)を使った対策が時短で効率的です。
頭の中で「英語→日本語」と変換せずに、英語で聞こえてきた内容を頭の中で映像でイメージしながら理解していきます。
間違えたところはしっかり復習することが大切なことは言うまでもありませんね。聞き取れなかった部分は必ずスクリプト(紙に書かれたリスニング素材の英文)で確認します。
わからない単語は意味を調べ、単語シートなどに書き出して覚えるようにしましょう。TOEICリスニングパートで登場する単語にはマニアックなものはほとんどなく、TOEICで再利用されやすい頻出単語なので、「知らなかった」まま放置せず着実に覚えておくようにしましょう。
復習に加えて、以下のような音読トレーニングを加えるのが効果的です。
Part1・Part2対策は【3つの音読トレーニング】
TOEIC 900点では、リスニングならPart1は全問正解、Part2も9割は正答しなければなりません。
Part1で満点が取れなかったり、Part2で失点が多い場合は公式問題集1冊分(テスト2回分)のディクテーションをしましょう。
ディクテーションが終わった素材を、聞き取れなかった部分に特に注意しながら、付属CDの音声を使って音読トレーニングをします。
ディクテーションのやり方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
↓↓↓
音読トレーニングは、①リッスン&リピート②オーバーラッピング③シャドーイングの順で行うのがお勧めです。
①リッスン&リピート
リッスン&リピートは、音声を再生して聞き(リッスン)、1文ずつで停止して音読(リピート)することです。
リピートするときに、聞いた(リッスン)した音を忠実に真似るように音読(リピート)することが大切です。
②オーバーラッピング
リッスン&リピートをした後に、パート1ならパート1全体を通してオーバーラッピングします。
オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら、音源の英語に合わせて(被せるようにして)声を出して英文を読み上げます。
オーバーラッピングの効果は、読まれる英語に合わせて同じように音読することで、英語の音、イントネーション、アクセント、音の連結・脱落、英文リズムなどを五感で覚えることです。
オーバーラッピングにより正しい発音ができるようになると、英語の音を正しく聞き取れるリスニング力向上にもつながるわけです。自分が正しく発音できるということは、その音を正しく聞き取れるということでもあるからです。
オーバーラッピングがある程度スムーズにできるようになったら、同じ素材でシャドーイングを行います。
③シャドーイング
シャドーイングは、聞こえてくる英語音声に少し遅れて英文を読んでいく訓練法です(shadow=影 のようについていく、という意味からこのネーミングとなります)。
スクリプトを見ずに、流れてくる英語音声を自分の耳だけを頼りに忠実に再現します。
オーバーラッピングで理解した英語の音・イントネーション・アクセント、音の連結・脱落、英文リズムなどを、聞こえてくる音を頼りに再現するので、復習効果が高いのです。
「1日45分シャドーイング」がおすすめ。本番のリスニング45分間と同じ時間です。
シャドーイングを、呼吸をするようにほぼ100%できるレベルを目指してください。
難しい人は、音声のスピードを0.7倍速ぐらいに落としてやってみて感覚を掴むのも良いでしょう。
逆に、余力がある人は1.2倍〜1.5倍までスピードを上げる「倍速トレーニング」で負荷をかけるというのもおすすめです。
(Audipoなどのスマホアプリで再生速度の調整が可能です。)
シャドーイングやオーバーラッピングのやり方についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね !
↓↓↓
音声アプリAudiopoの使い方はこちらの記事をご参考にしてください。
↓↓↓
Part3・Part4の徹底的な対策がスコア全体の底上げになる
Part1とPart2の対策でもオーバーラッピングとシャドーイングが有効だと解説しましたが、Part3とPart4対策としても非常に有効です。
オーバーラッピングとシャドーイングをする目的は、Part3・4の会話・トーク・アナウンスのパターンを五感を使って慣れるためです。
公式問題集のPart3・4の会話・トーク・アナウンスには、実際のTOEIC試験のPart3・4に頻出するパターンが満載です。公式問題集とまったく同じものが本試験に出るわけではないですが、かなり似たようなパターンでリサイクル(再利用)されています。
ですので、公式問題集のPart3・4の会話・トーク・アナウンスの音読トレーニングを繰り返すことで、状況や展開がつかみやすくなり、TOEIC本番でのリスニングがグンと楽になります。
また、音読トレーニングを通して、TOEICに頻出の語彙・イディオム・表現のインプットもできます。
つまり、Part3・4の状況把握やストーリー展開の予測がしやすくなるだけでなく、語彙・イディオム・表現などを通して聞き取れる割合が増えることになるのです。
さらに、Part 3・4によく出る語彙・イディオム・表現はリスニングの他パート(Part 1・2)はもちろんのこと、リーディングパートにも出てくるので、TOEIC全体のスコアの底上げにもなります。
最後のプラスα「暗唱」
これまで紹介してきた音読トレーニングに加えて行うと効果的なのが、「暗唱」です。暗唱は、TOEIC満点講師の神崎正哉先生もご自身のブログ記事で強く推奨されています。
暗唱とは文章を丸覚えして英文を見ないで読み上げることです。完全にそらで言えなくとも、スクリプトの訳文(日本語文)を見ながら、英文を読み上げるのでも構いません。
TOEIC公式問題集1冊分のPart3・4(23セット×テスト2回分=46セット)を暗唱できるまでやり込めば、リスニング満点も十分可能です。
暗唱ができるようになれば、語彙・イディオム・表現がすっかり自分のものになっています。
TOEICerと呼ばれるTOEICオタク&高得点者(950点ホルダー)のほとんどがこの暗唱を経験しています!!やらない手はありません。
リーディング対策:Part対策とスピードが勝負!
リーディング対策も、基本的にはパート対策が重要になってきます。
Part5・Part6に苦手意識がある、時間がかかってしまう(両パートで25分以上)という場合は、Part5・Part6の対策をしっかりしましょう。
文法問題はスピーディかつ正確に解けることが大事です。
文法に苦手意識がある人はまずTOEICのPart5やPart6での文法理解を重視しましょう。その上で、語彙対策とPart7対策の長文読解力を高めることです。
TOEICの設問、長文に出てくる英文法を瞬時に理解できる状態にしておくことがまずは基本です。
Part5の文法問題はほぼ100%正答できるように、文法をしっかり理解しておきましょう!
公式問題集よりも難易度の高い問題集にチャレンジしておくのもおすすめです。難しい問題に慣れておくことで本番が易しく感じられます。
TOEICの文法問題や長文読解で少しでも疑問に思った事項は、文法書で調べた上で納得しておくことが大切です。文法書を辞書のように使って調べる、というやり方がおすすめです。
手元に置いておくべきオススメの文法書はこちらです。
総合英語Evergeen
本当のところ、これの前身の「Forest」がオススメなのですが…残念ながら廃版になってしまったのです。メルカリや楽天、Amazonでも中古品が出ていることがあるのでもし手に入れば使ってみてください。なければこちらの総合英語Evergreenで学習しましょう。
そして、TOEICに登場する語彙・イディオム・表現はほぼほぼ覚えている、という状態にしておくのが理想です。
TOEIC対策の単語本(後述します)で覚えることに並行して、公式問題集を解いていく中でわからない単語・イディオムに遭遇したら、チェックをつけて覚えていくようにしましょう。
「英単語を見て1秒で意味がわかる」「英単語を聞いて1秒で意味がわかる」という状態にしましょう。
TOEICで問われるのは情報処理能力でありスピードであり、英語を見て聞いて「この英語の意味なんだっけ…えっと〜…。」と考える時間はないのです。
語彙を増やすことでリーディングパートの英文、とくにPart7の英文を読むのが速くなります。
長文読解力も重要なファクター
Part7は「時間さえかければ全問正答できる」ぐらいの英文解釈力が必要です。
Part7で正答率の低かったパッセージを丁寧に精読すること。文構造と意味を正しく理解し、丁寧な英文解釈をしていくことも、Part7に必要な読解力をつけていくのに効果的な学習です。
そもそも英文読解が苦手な人は、SVOCの基本5文型や品詞の復習をし、英文読解の参考書を使うのも手です。正しい英文読解のコツを掴むと英文がスムーズに読めるようになります。
ただし、正確な読解力だけでは900点に到達するには十分といえません。900点はリーディングパートを時間内に最後まで終えることができてやっと到達できるスコアです。 パート7の3つの文書(トリプルパッセージ)の問題も諦めず、最後まで食らいつくつもりで取り組んでください。
毎日、制限時間を設定して長文読解の練習問題を解くことをおすすめします。
パート7にある長文読解は、1問あたり1分以内で解答しないと最後まで解ききれないため、1トピック4問がついてる長文であれば、4分以内で解けるように設定するとよいでしょう。
問題を解いたら、しっかり解説を読んで正答の根拠を理解し、さらにパッセージの文章を理解した上で音読するのも効果的です。
TOEIC900点レベルになると、TOEICそのものを楽しめる領域になってきます。問題を解いていてもストレスが非常に少ないです。そこを目指してどんどん模擬試験を解いていきましょう!
ここでおすすめの参考書や問題集をご紹介していきます。
TOEIC900点をとるためのおすすめ本10選
実際に私が使ってきたおすすめ本をご紹介していきます。
本番同様の120分で時間を計って取り組み、時間配分とスピードを意識して解いてみましょう !
TOEIC公式問題集 Listening &Reading問題集
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10
TOEIC公式問題集は、いま全部で11冊あります。どれを選んでも傾向としては大差はないので、好みで選ぶのでもOKです。
ただし、新しい問題集(番号)ほど昨今のTOEICの傾向に近く、若干難しくなっています。より本番に近い難易度で取り組みたいのなら最新版がおすすめです。
「1日1模試」を目標に取り組みましょう。
一通り終えたら、間違えた問題は解説を読んでしっかり理解しましょう。公式問題集を使い倒すくらいの気持ちで取り組んでください。人に教えられるくらいマスターできたら理想です。
テストは最低3回は取り組み、問題の解き方のコツや出てきた単語・英語表現をしっかり習得します。特に単語は、問題集に出てくる単語で知らないものはないというくらい完璧にしましょう 。
『TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4』
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3&4
TOEICの巨匠、ヒロ前田先生のパート対策シリーズ「究極のゼミ」です。
Part3は「設問のパターン」別に、Part 4は「トークのパターン」別に、聞き取るべきポイントや、ヒントになる表現、ありがちなストーリーの展開を、問題を解きながら学べる実践的な1冊です。
新形式で導入された「意図問題」や「図表問題」、3人による会話などの対策もしっかりできます。
Part 3&4の対策なら、これ以上にないTOEICリスニング対策本です!
『TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6』
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6
前述したヒロ前田先生のパート対策シリーズ「究極のゼミ」のPart5&6対策もお勧めです。
TOEIC900点を取るためには、テスト本番でリーディングセクションの Part 5 ・6を合わせて20分で解いてPart7を解く時間をしっかり確保できることが必須条件であると言えます。
本書でも、Part5・6を20分で解くことを目標にしており、そのためにスピーディかつ正確に問題を解くためのポイントが満載!
問題タイプごとに章がわかれているので弱点把握と弱点強化がしやすいのも特長です。
3人の受講生と講師「ヒロ」との対話形式で進行する講義・解説は、実際にゼミを受講しているような臨場感で、選択肢ひとつひとつ「なぜ間違いなのか?」「なぜ正解なのか?」を腑に落ちるレベルまで理解できます。
『TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 7』
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 7
究極のゼミシリーズのPart7対策ならこちらです。
設問タイプ別に、それぞれの解き方や注意点がしっかり解説されています。
「Part7の長文はなんとか読めるけれど、正解を選ぶのが難しい、時間がかかる」といった人に最適な対策書です。
不正解の見抜き方や、言い換え表現などのコツも学べます。
新形式になって導入された、難易度高めの「位置選択問題」「意図問題」「トリプルパッセージ」にも完全対応しており、弱点補強とPart7の正答率アップにオススメです。
「新TOEIC®︎TEST 文法特急2急所アタック編 」
新TOEIC TEST 文法特急2 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
この問題集は、TOEICに必要な文法事項をピンポイントでまとめており、かつスピーディな解き方をマスターできるものになっています。
TOEIC900点レベルを目指すなら、文法問題での誤りは致命傷になります。こうした問題集で文法知識での弱点を確認し、潰しておきましょう!
「TOEIC®︎ L&R TEST出る単特急 金のフレーズ」
TOEICの単語帳の中でも大人気の「金のフレーズ」です!本書で目と耳と口を使って習得した単語を、アプリを使って、テスト形式で自己チェックをするのがオススメです。
「単語特急 新形式対策」
金のフレーズがフレーズ(語法)で単語を覚えていくのに対して、こちらは、センテンス(文章)の中で単語を覚えていくものです。
リスニング学習をしながら、自然に単語も覚えていけるという一石二鳥の単語帳。
挫折しやすい方は金のフレーズを、やる気MAXで最終的に900点台をぐいぐい狙っていきたい方は、金のセンテンスにチャレンジするのも良いと思います。
センテンスに触れていくことで、長文対策(Part7対策)になり速読力の向上が期待できます。
また、ダウンロード音声を使ってセンテンスを耳で聞くことで、しっかり主語と動詞を把握して内容を理解していくリスニングのトレーニングになります。
TOEIC®︎TEST単語 特級 新形式対策
こちらは、すでに金フレなどでインプットした単語をテストするために使うのがおすすめ。
コンパクトサイズなので、通勤電車の中など外出先でスキマ時間やながら時間を使って単語学習をしたい方におすすめです。全問の音声朗読を無料ダウンロードができ、アメリカ人男性ナレーター、イギリス人女性ナレーターの2パターンの音声を収録されています。
単語学習では、単語の意味だけでなく派生後・類義語・対義語なども覚えていくのがお勧めです。
単語本一冊完全にマスターするぐらいの気持ちでやりましょう。
TOEIC®︎TEST読解 特級3上級編
TOEICのリーディング対策をしながら、音声を使ってリスニング対策ができる優れものです。長文も良問ぞろいです。
これを繰り返し聞き、読み、声に出すことで、TOEICの題材に強くなりながら英語力を強化してくことができます。
読解特急シリーズの基本体裁はそのままに、実際に出題されるパート7の問題から上級レベルの問題を厳選。
TOEICの長文読解で必要なことは、ゆっくり読んで100%を理解することではなく、素早く読んで70%理解する事が大切です。勉強するときは、常にスピードを心がけ、時間を計りながら取り組みましょう。
「ポレポレ英文読解プロセス50」
本書は英文の正しい読み方を習得するためのハイレベルな参考書。英文解釈の良書です。
受験生に人気の参考書でもありますが、英検やTOEICなどの長文を読むための長文読解の基本姿勢を養うのに適した教材です。
TOEICの長文問題では、ただスピーディに読めるだけでなく「的確に読み解く」ことができなければ正答することができません。
Part7では中学英文法だけでは補いきれない部分も出てきます。本書で英文の文章構造をしっかり捉える力を養いましょう。
TOEIC900点をとるための本番戦略
TOEICでは本番力もとても大切です。
TOEIC900点を達成するための本番でのコツをお伝えします!
テスト中の時間配分を知ろう
TOEICのテストでは時間配分が非常に大切です。
リスニングは約45分、リーディングは75分です。できる限り高得点を取るためのタイムマネジメントスキルもしっかり身につけましょう。
リスニングセクションは自分でコントロールできる部分が少ないですが、リーディングの75分をしっかり管理しておく必要があります。あらかじめ時間配分しておきましょう。
下記の表も参考にしてみてくださいね。
TOEIC600点を目指す学習者のモデル時間配分
リスニング | Part1/2/3/4 | 45分 |
リーディング | Part5 | 11分 |
Part6 | 9分 | |
Part7 | 55分 |
1分刻みで細かい時間設定をしましょう。基本的な戦略としては、Part5、Part6を手早く解き、Part7にできる限り多くの時間を残しておくことが必要です。Part7においてはさらに時間を細分化して、
・シングルパッセージに25分
・ダブルパッセージおよびトリプルパッセージに30分
このように若干長めの時間配分をおすすめしています。
リスニングの本番戦略:集中を切らさず難問に固執しない
TOEIC900点を目指すなら、リスニングの45分間の集中力を切らさないことが大前提です。 ここではパートごとの対策をお伝えします。
<Part1・Part2>
Part1〜2はウォーミングアップです。前半部分は確実に得点を取り、後半部分のキョリのある問題には注意を払ってほぼ満点取れるようにしましょう。
<Part3・Part4>
Part3〜4は先読み(=問題文の音声が読まれる前に設問を読んでおくこと)が必須です。設問で問われる詳細な情報の聞き漏らしがないようにしましょう。もし聞き取れなかったとしても固執せず、潔く諦めて次の問題の設問の先読みとリスニングに集中しましょう 。
リーディングの本番戦略:スピーディかつ確実に
リーディング対策も パートごとに解説していきます。
<Part5>
TOEIC900点に達するためには、Part5をスピーディにテンポよく解いていく必要があります。
特に、品詞問題・人称代名詞・関係代名詞・接続詞は素早く確実に得点にできるように、文法対策は完璧にしておきましょう。
上記のような問題は、空所の前後だけを読んで5秒で解けるようにします。
空所の前後だけを読んでも解けないもの、すなわち文章全部を読む必要のある設問では、長くかかったしてもせいぜい1問あたり25秒です。
また、TOEICに出てくる英単語はほぼ知っているという状態にしておきましょう!
<Part6>
文法問題を中心に得点を取りやすい問題をしっかりおさえ、大問の最初の方の設問はスピーディに正答しましょう。
文挿入問題は、問題文全体をしっかり理解する必要があるような、解答に時間がかかる難問も多いので、「時間がかかりそう」と思ったら後回しにしましょう。あまりじっくり読み込まず、設問を取捨選択して、さっさとPart7に行ってOKです。
<Part7>
Part7は正答を見つけやすい問題をスピーディかつ確実に正解しましょう。そして時間内に最後の問題まで辿り着きましょう。
article(新聞・雑誌の記事など)や multiple passage(複数文書問題)の中で内容が複雑なものは、時間がかかりそうだと直感的に判断したら解けるだけ解いて、これぞ!という答えが選べないものは適当にマークして次に行きます。とくにNOT問題、文挿入問題などの難問は、時間がかかりそうだと感じたら 後回しです。
TOEIC900点をとる勉強法《まとめ》
TOEIC900点とはどんなレベルなのか、どれぐらいの学習時間が必要なのか、どんな勉強法をすれば達成できるのか、さらにオススメの参考書についてご紹介させていただきました。
900点を目指すには
①TOEICに登場する英単語・イディオム・表現に精通しておくこと
② すべてのパートで満遍なく高いレベルで解けること
③ TOEICの問題傾向をすっかり把握すること
④本番のタイムマネジメントも抜かりなく
⑤とにかくスピード勝負
どの分野においても高い完成度とスピードが大切です。
そのためには、Part対策をしつつ「1日1模試」に取り組み、公式問題集やTOEIC模擬試験問題集をどんどん解いて実践力を強化していきましょう。
TOEIC900点達成できれば英語プロフェッショナルの仲間入りです!
英語力を仕事にも思い切り活かせる未来を描きながら、日々の学習をモチベーション高く乗り越えてくださいね!
この記事があなたのTOEIC学習のお役に立てたら幸いです。
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【英語コーチング感想】TOEIC800点前半で停滞→900点の目標達成!(Y.Yさん/男性)
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