英検準1級の英作文問題に苦手意識を持っている方は多いはずです。
一方で、英検準1級と英作文はポイントを覚えて、ルールに従って解けば満点、もしくは高得点が取れる箇所でもあります。
この記事では、英検準1級を受験する方のために英作文のコツを解説していきます。
目次
英検準1級の英作文ってどんなもの?
英検準1級の英作文は、エッセイ形式です。
課題で求められている内容を120字~150字で英作文して、解答します。
私のおすすめは120字~130字くらいに収まるようにすること。
因みに、英検準1級の英作文の過去問はこんな感じです。
(引用元:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/pdf/202103/2021-3-1ji-p1kyu.pdf)
- Write an essay on the given TOPIC.
- Use TWO of the POINTS below to support your answer.
- Structure :introduction,main body,and conclusion.
- Suggested Length:120-150words
- TOPIC:Should people stop using goods that are made from animals?
- POINTS:Animal rights・Endangered species・Product quality・Tradition
そして、この問題文の下は空欄というか大きくスペースが空いています。
この部分に自分の考えをメモして、英作文に移ることができるので、英検の親切設計ですね。
補足すると、このPOINTSの単語ですが、そのまま使わなくても大丈夫です。
「friendship」を「friend」にしたり、「communication」を「talk a lot with」に変えたりしても良いですよ。
例に挙げた問題文でも、解答例を見ると「Product quality」を「quality of alternative goods」と言い方を変えて使用しています。
POINTSで提示されている単語を、そのまま文章に組み込もうとすると、かえって不自然な文章になってしまうこともあるので要注意ですよ。
この解答をどのように解いていくのか、コツを解説していきますね!
英検準1級の英作文にある3つのコツ
課題で求められている内容を書く
まずは「課題で求められている内容」をしっかりと確認してください。
「賛成・反対」「良いと思う・悪いと思う」とざっくり自分の立ち位置を決めましょう。
「I agree~/I disagree~」や「I think~/I don’t think~」などで表現しましょう。
ここで注意したいのが「論点をずらさないこと!」です。
ここを間違えると、最悪の場合0点になるので絶対に気をつけてください!
例えば、問題文で「××にについて賛成ですか?」と聞かれているのに「××とはこういうことです。」と、ただ事実を述べただけになってしまう。
「●●する人は増えていくと思いますか?」と聞かれているのに「●●すべきだと思います」とか「●●は良いことだと思います」など、解答がずれてしまうと0点です…。
そのため、書き出しはまず自分の問題における立ち位置をビシッと書き、解答の論点がずれないようにしましょう。
これが1つ目のポイントです。
文章の構成と流れを意識しよう
これは、問題文に指示として記載されているので流れを変えないようにしましょう。
構成は以下の通り
- 導入:Introduction
- 本論:Main body
- 結論:Conclusion
導入はまず、前項でも述べたように自分の意見・立ち位置をバーンと書きます。
「I agree~・I disagree~」や「I think~・I don’t think~」ですね。
続いての本論で「理由の文+根拠(問題文にあるPOINTS)」を2つ述べます。
理由ごとに段落を分けてくださいね。
構成で大切なのが「つなぎ言葉」です。
「First/Firstly」「Second/Secondly」、具体例を出す時は「For example」「For instance」、根拠を言う時は「This is because」、こうした言葉を使うことで文章の流れが良くなります。
最後の結論は、導入部分で書いた自分の意見を再度バーンと出しましょう。
とはいえ、同じ文章を繰り返すのはNGです。
最初に「I think~」と書いた場合「In my opinion」と言い換えるなど、パラフレーズを使ってくださいね。
最初にメモで設計図を作ろう
これは、日本語の小論文にも言える事ですが、いきなり解答用紙に文章を書き始めてはいけません!
家を建てる時、設計図なしにいきなり木を切っても組み立てられないですよね?
英作文にも同じことが言えます。
メモは「自分の意見をしっかりと伝えるための設計図」と思って下さいね。
前述した通り、英作文の問題文の下は大きなスペースが空いています。
これは「ここで構成練ってね」という親切設計なのです!
メモは設計図ですから、下書きではありませんよ。
骨組みだけを単語でメモすればOKです。
5分くらいで簡単に作れます。
例えば、問題文に当てはめて実際にメモを作ってみました。
メモですから、こんな風に日本語で書いちゃってOKです。
I agree | I disagree |
伝統技術が失われる? | 動物の権利を守るため |
その職業の人が失業する? | 絶滅の危機に瀕している動物がいる |
フェイクファーなど代替品でも質は変わらないし困らない |
私自身が、毛皮製品などの動物から作られるものが嫌いなので反対の理由がたくさん出てきてしまいした。
今回の題材では反対の理由がたくさん出て、自分の本来の意見と同じことを英作文で主張できそうです。
しかし、もし書きやすそうであればあえて違う意見で英作文を作っても良いんですよ。
そのため、私は例のように両方の立場でメモをつくることをおすすめしています。
英検準1級の英作文で減点される落とし穴
「英作文で減点されてしまいました、何がいけなかったんでしょう?」
こんな質問をよく頂きます。
そのため、ここからは減点されるポイントをチェックリストにしてみました。
あなたの解答はどうですか?当てはまるところがありませんか?
1. 問題文に対して適切な解答をしていますか?
2. 自分の意見と矛盾するような説明をしていませんか?
3. 理由に対して根拠を示して意見を補強していますか?
4. 関係のない内容を書いていませんか?
5. 問題文にあるPOINTSを使用していますか?
6. つなぎ語を適切に使い、自然な文章にしていますか?
7. 同じ言い回しを繰り返していませんか?
8. スペルミスをしていませんか?
9. 英語ではない単語を使っている場合説明文を入れていますか?
10. ケアレスミスをしていませんか?(時制・単数と複数・冠詞)
受験生必須!解答パターンのテンプレート
英作文には定型文があります。
そのため、解答パターンのテンプレートを用意してみました。
本番になると頭が真っ白になってしまう方、構成を決めるのが苦手な方はぜひ参考にしてくださいね。
序文 I agree/I disagree
I think/I don’t think
In my opinion
I believe
We must
本論(理由) One reason is
First/Second
First of all
本論(具体例) For example
For instance
Such as
In my experience
結論 For these reasons
Therefore
As a result
序論 | I agree/I disagree I think/I don’t think In my opinion I believe We should |
本論(理由) |
First/Second |
本論(具体例) | For example For instance Such as |
結論 | For these reasons Therefore As a result |
これらの表現を順番に使って自分の意見を書いていけば、相手に伝わる英作文になっているはずです。
コツを抑えて英検準1級の英作文で高得点を狙おう!
英検準1級の英作文は、エッセイ形式で自分の考えを順序だてて説明する必要があります。
「日本語の小論文でも苦手」という方には難所と言えるでしょう。
とはいえ、しっかりとコツを抑えて解答すれば満点が狙える項目でもあります。
まずは、問題文の下に用意されている大きなスペースを利用して、解答するためのメモを作りましょう。
最初に、問題文に対して自分の意見を明確にしてください。賛成なのか反対なのか、自分の立ち位置をしっかりさせましょう。
続いて、問題文に提示されているPOINTSを使って、自分の意見を補強する理由や根拠をメモに書きだしましょう。
序文→本論(理由2つ)→結論、という順序になるよう文章を構成しましょう。
質問を関係のない文章を入れると、字数稼ぎと見なされて減点されてしまいますよ。
同じ文章を繰り返すのも減点対象ですから、言い換えて述べるように注意してください。
英作文が苦手、どんなつなぎ語を使えばいいのかわからない、そんな方は記事の最後のテンプレートを参考にしてください。
あなたの英語学習がよりよいものになるよう、応援しています!
PICK UP!
時間がない人ほど伸びる!
e-LIFEWORKの短期集中英語学習
WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
COMMENT