小泉進次郎環境相が
「気候変動のような大きな問題に取り組むことは”sexy(セクシー)”であるべきだ」
と発言したことが物議を醸していますね。
今日は、小泉大臣の発言した“sexy”の持つ意味について取り上げていきたいと思います。
“sexy”というと、もう皆さんご存知のとおり、セクシー=性的な魅力がある(人)、性的に挑発的な(体・服装・態度)といった意味がまず浮かんできますね。
しかし、小泉環境相の発した”sexy”には性的な意味ではなくまた別の意味なのです。
“sexy”の意味は、いわゆる「セクシー」ではない?
小泉環境相の発言は、こうです。
“On tackling such a big-scale issue like climate change, it’s got to be fun, it’s got to be cool. It’s got to be sexy too,”
「気候変動のような大規模な問題への取り組みは、楽しく、かっこ良くあるべきだし、また、セクシーであるべきだ」
実は、この”sexy”(セクシー)には、性的な魅力を表す意味、いわゆる「セクシー」ではなく、
「魅力的な」
「人々の関心を引きつける」
といった意味で使っています。
“sexy”=「魅力的な」
“sexy”は、一義的には「性的な魅力」を意味しますが、二義的な意味として性的なものとは関係なく「魅力的な」という意味もあります。
具体的には、
「ワクワクするような、とても興味深い、面白い、魅力的な」
といったもの。
例えば、Cambridge Dictionary では、
For most people, grammar isn’t a very sexy subject.
出典: Cambridge Dictionary
日本語訳:「大半の人にとって、文法はあまり面白い科目ではない。」
という例文が挙げられています。
そうそう、文法は「ワクワクする」ものでも「魅力的な」ものでもないんですね、ネイティブから見ても(笑)
はい、話を戻します・・・
で、件の“It’s got to be sexy too,”と発言するまさにその時には、小泉環境相は隣に座っているある女性を指差しながら発言しているのですが・・・。
Make Green Sexy「環境保護をセクシーにしよう」
その女性というのが、コスタリカの外交官であり、UNFCCC(国際連合枠組条約)の事務局長でもある、クリスティアナ・フィゲレス(Christiana Figueres)氏。
そもそも、彼女が以前公式の場でした発言に触れたものなのです。
彼女の過去の発言@記者会見の動画がコチラです。
↓↓↓
“sexy”を連発しています(笑)
↓トランスクリプト↓
It is time to make green sexy and to make it so sexy that it becomes the norm. We must not do this tomorrow or the day after but now and we cannot put this responsibility on the children and generations that follow.
「今こそ、環境保護(政策・活動)を魅力的なものにするときだ。環境保護が普通になるよう魅力的であるように!私たちはこれを明日とか明後日とかにやるのではなく、今やらなきゃならない。この責任を子供たちやその後の世代に押し付けてはならない」
ちなみに、本来は「緑(色)」を意味する“green”は、「環境保護」と言う意味もあります。
なんとなく、イメージつきますよね?^^
ところで、「環境保護」を”sexy”と表現するものは、英語圏では10年以上も前からあったようです。
参考記事: “Is green the new sexy?”
「環境保護は新しい「セクシー」か?」(イギリス大衆紙『The Guardian』)
“sexy” 発言の何が問題なのか??
小泉氏の”sexy”発言をめぐっては、国内外で批判されているものの論点が若干異なっています。
日本では、
「環境問題をセクシーと表現するとはなんたることだ?!」
といった批判ですね。
一方で、海外メディアでは、
「石炭を多く使う火力発電を維持(むしろ推進)して地球温暖化政策に逆行するような動きをとる日本が、何を呑気な、他人事のようなことを言っているんだ?!」
といったような、小泉氏の”sexy”発言そのものよりは、日本の方針だったり、小泉氏はじめ日本政府がその場で何の具体策も示せない態度についての批判であるようです。
Make climate fight ‘sexy,’ says Japan’s new environment minister https://t.co/DO3a6G1Rxq pic.twitter.com/J8c0aWRs3m
— Reuters Top News (@Reuters) September 22, 2019
まとめ
小泉氏も、隣に座っていたクリスティアナ・フィゲレス氏に絡みながら、ウィットを効かせたつもりで、さほど深く考えずに若干ウケ狙いな感じで発言したものだと思うのですが、まさかここまでの騒動になるとは思ってもみなかったんだと思います。
これは個人的な予想ですが・・・
この「セクシー」が色んなところで多用され始め、むしろ流行って、ついには今年の流行語大賞にノミネートされたりして…と思うのですが(笑)
ってことで、私もさっそく!
英語を短期間で上達させようと思ったら、目標は”sexy”じゃなくちゃ!そして、学習戦略もまた”sexy”であるべき!
いかがでしょ??(笑)
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WRITER この記事を書いている人
MAKI
3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。
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