瞬間英作文とは、その名のとおり瞬間的に英作文を作ることで、英作文の瞬発力を鍛えるトレーニングです。　森沢洋介さん著書「瞬間英作文トレーニング」を使ってスピーキング力を伸ばす方法を徹底解説していきます！

瞬間英作文とは

そもそも瞬間英作文とはその名の通り瞬間的に英作文を作ることですが、中学レベルの文法で簡単な英語をスピーディに声に出して作れるようになるのに有効なトレーニング方法です。

①頭の中でパッと英文を作り、　②口から英語を出す。

頭の中に英作文の回路を作ることができることです。
レベル的には中学１年生〜３年生程度なので、「意外と簡単じゃないか！」と中級者以上の方は思うかもしれません。ですが実は、

「書けるけど話せない」

「パッと口から出てこない」

このように簡単な英文さえ反射的には口から出てこない、そういう行き詰まりを感じている人ってとても多いんです。
「頭で理解すること」と「実際に英語を口から出すこと」との間にはとても大きなハードルがあります。頭では知っている英語を、実際に使える形にする。これが瞬間英作文です。

知っている単語と文法で瞬時に英文が作れるようになって「知っているのに話せない」から「知っているから話せる」状態になっていきたいですよね。

そのためには正しいやり方でトレーニングすることが超重要です！

森沢洋介さんの著書「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使って、正しいやり方でトレーニングしていく方法を解説していきます。

数をこなしてあらゆる英文パターンに慣れ、アウトプットの基礎力をつけていきましょう。

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」

瞬間英作文トレーニングの進め方

瞬間英作文の進め方にはポイントがいくつかあります。いきなり勉強を始める前に、本の前書きをしっかり読んで著者の意図を理解してから始めることがとても大事です。

進め方のPOINT ①【パート分け】

本編はPart１〜Part３に分かれています。レベル別としては以下の通り。

Part１：中１レベル
Part２：中２レベル
Part３：中３レベル

それぞれのパートをほぼ完璧に仕上げてから次のパートへ進むのがポイントです。その時に、セグメント分割と言って、各パートの中身をさらに細かく分けていきます。

もともとPart１〜３に別れていますが、各パートが20〜30章ほどあり、なかなかボリュームが多いのです。なので各パートをさらに１〜３パートくらいに細かく分けて進めてください。

そうでないと、１つのパートを１周するのに結構時間がかかるので２周目に入る頃には最初に覚えたことを忘れてしまっていて、また１から覚えるような感覚になってしまい挫折しやすいんです。１つのパートをさらに小さなかたまりに分けてトレーニングしていくことで、上達が早く感じられモチベーションも上がります。

進め方のPOINT②【サイクル回し】

パートを分けたら、そのセグメントごとに何度も何度もサイクルを回していきましょう。繰り返し行うことで英語が滑らかに出てくるようになりスキルが定着していきます。

上達が早いとモチベーションも上がり、学習が楽しくなっていきます。
学習は、上達感を感じないと楽しめないもの。早く上達を感じられるためにも、まずはパートごとに細かく分けて、分けたパートごとに繰り返しサイクルを回して練習してくださいね。

瞬間英作文の取り組み方 ３ステップ

次に瞬間英作文の具体的なトレーニング方法を解説していきます。

ステップ①左ページの日本語を見て英語にする

テキスト左ページの日本語を見て、英語にしていきます。この練習でライティングスキルも身に付きます。この時に大事なのが頭の中ではなく、しっかり口に出すこと。そして英文を口に出したら答え合わせをしましょう。

答えは100％合っていなくてもOK！

この時に、なんでこの日本語がこの英文になるんだろう？と理解ができない場合は中学英語が若干怪しい可能性が・・。先生や英語ができる人に聞いてみましょう。文法のおさらいが必要かもしれません。

スムーズに文章が作れるようになるまで取り組み、英文を口から出せるようになるまで繰り返しましょう。

ステップ②音声の日本語を英語にする

次に、音声ベースで教材を進めていきます。教材に付属のCDまたは瞬間英作文アプリの音声を活用していきます。テキストを見ずに、耳から入る日本語を英語にするトレーニングです。
音声を活用するこのプロセスが最も大切で、瞬間英作文の肝！と言っても過言ではありません。実際の会話では、日本語（文章）を見ながら英訳して話しをすることはありませんよね。

日本語のテキストを見ながら英語にすることは結構できるけれど、音声だけを聞いて日本語を英語にするのって意外と難易度が高いです。
この時も、ただ頭の中で英文を作るのではなく、しっかり口に出す、声に出すことが重要です。口から英語をスラスラ出せるようになりたいなら「声を出す」は徹底してください！前述したように頭の中で英文を作るのと実際に口に出す＜アウトプット＞の間には大きなハードルがあります。

音声教材を活用するメリットは、頭の使い方が実際の会話のイメージに近いということです。しっかりと繰り返し練習していきましょう。

ポーズ（小休止）の合間に文章を言える状態にしておこう

音声が流れた後に数秒間のポーズ（空白・小休止）があります。このポーズの間に文章をパッと言える状態にしておきましょう。
この時に完璧な英文にしなくても大丈夫です！間違えちゃいけない、という気持ちが上達の邪魔になってしまいます。
最低限、「英語の語順と文の要素（SVOなど）が適切であること」。これだけできていれば、細かい部分は気にしなくてOKです。
例えば三単現・複数の（s）や副詞（very、sometimesなど)が抜けてしまっていても、文章としては通用しますしそれほど困らない部分です。それよりもちゃんと伝わる英文になっている、ふさわしい文法が使えていることが重要です。

ステップ③　ステップ②を何度も繰り返す

「日本語音声を英語にして発音する」これを何度も繰り返します。小分けにしたセグメントを最低５回～10回は繰り返しましょう。目安は、ポーズ（小休止）の間に９割がた英文を作れるようになるまでです。
残りの１割（三単現・複数のsや副詞など）は抜けてもOK！そこまでできれば終了して次のセグメントに進んでOKです。

瞬間英作文トレーニングのPOINT！！

自分の苦手なページ（文法項目）をピックアップして多めに繰り返すのがおすすめです。比較的みなさんが苦手な項目は「疑問詞を使った疑問文・助動詞・不定詞」などが多いですね。

やっていて口からパッと出てこない、考えちゃう。そこがあなたの弱点ポイントであり、強化ポイントです！何度も何度も繰り返しトレーニングしていきましょう。

レベル別：瞬間英作文トレーニング

初心者さんや、日常会話ができるレベルを目標とする人はPart1〜Part2を完璧にしましょう。日常会話ではPart2レベルの文法でじゅうぶん話せます。

Part3は少々難しめで、中学3年生以上〜高校生レベルです。関係代名詞や関係副詞は、使わなくても会話は成り立つ構文が多いです。余力がある人や、ビジネスで英語をガンガン使っていきたい人はPart3までチャレンジしてみましょう！

まとめ 〜 瞬間英作文は正しいやり方で進めることが大事！

瞬間英作文のトレーニングをする前に留意しておきたい勉強前の準備（セグメント分け）から繰り返し練習する具体的なやり方を解説してきました。正しいトレーニングの仕方で、挫折しない勉強法を確立してスピーキング力を高めていきましょう！

こちらの記事は動画でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください

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