リスニングが苦手だった私が本気でやり込んだ究極の参考書はこれ! | ブログ | 株式会社e-LIFEWORK

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リスニングが苦手だった私が本気でやり込んだ究極の参考書はこれ!

リスニングが苦手だった私が本気でやり込んだ究極の参考書はこれ!

WRITER MAKI

もともとリスニングが大の苦手だった私があるトレーニング方法に出会い、それを徹底的にやりこんだ結果、リスニング力をグンッと伸ばすことができました。

それはリスニング上達トレーニングの一つ、K/Hシステムです。

聞いたことがない人も多いかもしれません。

正直このトレーニングは難易度が高く、根気がいるので万人にはおすすめできないのですが、ハマる人にはハマる勉強法です。

​​本記事では、究極の英語学習法K/Hシステムとはどんなトレーニングで、どんな効果があるのか?その効果と手順、注意点などを詳しく解説します。

本気でリスニング力をあげたい人、そのためには覚悟を持って挑んでみようと思える人は、ぜひ最後までお読みください。

リスニングの壁をなかなか越えられないという皆さんの助けになるはずです。

究極の英語学習法 【K/Hシステム】とは

K/Hシステムとは、「究極の英語学習法」 という 参考書の中で紹介されているトレーニング方法で、1つの英文を完璧にシャドーイングできるまで徹底的に繰り返し練習する学習法のことです。

著者の橋本敬子さんの頭文字をとってK/H Systemと名付けられています。

「リスニングの勉強をもうずっとやってるけれど、なかなか聞き取れるようにならない」
「リスニング苦手の打開策を知りたい」
「ガチのリスニングのトレーニングを探している」

こんな悩みを持つ人が本気で取り組むと非常に効果があります。

実際に私の受講生さんも、最初は英検2級〜準1級のリスニング正答率が低かったのですが、K/Hシステムに取り組んでいくうちに、今では1級のリスニング正答率がずいぶん上がってきました。

本書はシリーズで何冊かありますが、おすすめしたいのは赤色の入門編。これがいちばん売れています。

シャドーイングのやり方を、アカデミックな理論と共に習得できる参考書になっています。

音源自体はたったの2つで計7分です。(4分の音源1本と3分の音源1本)
音源は短いですが演習量が多く、このたった1〜2個の英文を徹底的に何度も繰り返します。

本書の音声を100%シャドーイングをすることで、リスニング力を確実に上げていくトレーニングです。

英語指導者に人気が高い

英語指導者のイメージ画像

K/Hシステムは、個人的には非常に効果的なトレーニングだと思っていますが、万人におすすめできる参考書ではありません。

というのも、トレーニングの手順がかなり細分化されており面倒かつ大変なのです。

シャドーイングの理論を詳しく、事細かに解説しているため、説明が多く冗長的で「なんか難しいな」と感じさせてしまうのです。

シャドーイングの実践方法を理論や背景とともにかなりのページ数を割いて事細かに記しているので、読んでいるうちに挫折してしまう人も多いのです。

一方で、英語を教える人や指導者には人気が高く、私の英語コーチ仲間でもファンが多い書籍です。

<こんな人におすすめ>

・英語レベルが中程度以上
・TOEICなら700前後
・英検なら2級レベル
・中学英文法は完璧

目安としてTOEIC800前後の人で、なかなかリスニング力をあげられずに現状を打破したいと思っている人が一念発起して取り組むと、得られるものが多いでしょう。

この書籍はかなりの長さの英文をナチュラルスピードで聞き取らなければならないため、一定の英語力が必要になってきます。

リアルな英語に近く、 英文自体も難しめです。

K/Hシステムの目的

トレーニングしているイメージ画像

取り組む前に、まずK/Hシステムのトレーニングをする目的を知ることが大事です。本書は入門編なので、しっかりとシャドーイングをやる意味や目的を丁寧に説明してくれています。

・シャドーイングのやり方を体系立てて身につける
・シャドーイングをきちんと理屈から理解する

この2つがポイントです。

シャドーイングをなぜやるのか、と言うことをはじめにしっかり理解しておくことは非常に大事だと私も思っています 。

なんとなくyoutubeやブログなどで「リスニング上達にはシャドーイングがいいらしい」というのを見て闇雲に始める人が多いのですが、「何のためにやるのか」という目的意識を持たずにただ感覚でやっても、間違った方法でやってしまう可能性があるからです。

間違ったやり方でやっていては効果は半減してしまいます。

シャドーイングを推奨していたり、そのやり方を解説している本はたくさんありますが、ここまで詳しく記載がある本は珍しいくらいです。

K/Hシステムの特長と効果

特徴と効果

K/Hシステムは同時通訳の訓練法を取り入れて開発されており、シャドーイングの理論と具体的な学習方法がわかります。

シャドーイングの正しいやり方本当に効果が上がる手順に重点をおき、各ステップでやるべきことが詳細に記されています。

収録されている音源は1つ4分と長く、また普通に話しているところを一発撮りしたよう録音です。一般的な、英語教材のためにスタジオで収録された「聞き取りやすい英語」ではありません。

英語での会議など、実際のビジネスのシーンに近く、会議・スピーチ・プレゼンを聞き取れるようになりたい人におすすめです。

効果を実感しやすい【2段階トレーニング】

K/Hシステムでは、大きく2段階に分けたトレーニングをします。これは「リスニングの壁=(リスニングが聞き取れない原因)」に対応した形で、主に「音の壁」と「意味の壁」を乗り越えるものです。

リスニングの壁は3つあります。

①音の壁(音声知覚)
②意味の壁(意味理解)
③スピードの壁

この3つのステップの順番で壁を越えていくトレーニングが必要になります。
本書ではリスニングの壁のうち①音の壁②意味の壁を、段階的に越えていくトレーニングをします。

例えば、以下のような例文があったとします。

ここで、You’re doing great, so keep it up.という音声が流れたときに、
「今なんて言ったんだろう??」
と思った人は音の壁にぶつかっていると言えます。

「keep it upってどういう意味だろう?」
と思った人は音は聞き取れているものの、意味理解でつまずいています。

本書では、まずは「音」に集中したシャドーイングを行い、次に「意味」に集中したシャドーイングを行います。そして最後に「音」と「意味」の両方を合わせたシャドーイングを行い完成させます。

これまでただ漠然とシャドーイングをしていて、結局リスニング力がつかないまま・・。なんていう人も多いのではないでしょうか。

K/Hシステムに取り組めば、そんな状態から抜け出し効果を感じることができるでしょう。

生英語で、音源がクリアすぎない

K/Hシステムでシャドーイングの題材に使う音声は4分の音声が1本、3分の音声が1本で、計2本で7分となります。

TOEICなどの英文と比べると長く、内容も会議やセミナーなど、リアルな設定になっています。

音源は、教材用にスタジオでプロのナレーターが収録したような感じではなく、言い間違いや言い直しまでそのまま含まれていて本当にその場で話しているような雰囲気です。

そのため一般的な教材のように、内容が理路整然としすぎていません。話の中身はビジネス寄りです。

実際に職場で英語圏の人と話すとき、相手が教科書のように綺麗な文章で澱みなく話すことはありませんから、これは生英語、つまり、リアルなビジネス英語環境にいる感覚でトレーニングができるのです。

スクリプトでイントネーションを可視化できる

リスニングの音源をテキストに起こしたスクリプト(台本)には、英語のリズム・アクセント・強弱を図で示したマークがたくさん記載されています。

「意味を掴む」というセクションでは、和訳のみならず、文法や単語についても詳しく説明があります。

シャドーイングではネイティブの音声のリズムや強弱をしっかり真似ていく必要があります。

この教材のスクリプトには英文を読むリズムが波形で表されているため、強弱を可視化した状態で確かめながら進めることができます。

ネイティブのリズムがしっかり身につくようになりますし、丁寧にやることで発音も良くなっていきます。

K/Hシステムの注意点

注意点

K/Hシステムは、とにかく理論が複雑です。

理論の説明にかなりのページ数が割かれているため、特に初心者には難しく、いきなり取り組むと間違いなく挫折します。

内容的にも高校の英文法レベルの構文が登場するので、少なくともTOEIC700点前後、英検なら2級くらいはないと厳しいかな、という印象です。

音源が長くスピードも早いので、初心者さんは今回ご紹介している「入門編」の1つ前のレベル「はじめてのK/Hシステム」からやっても良いでしょう。

また資格試験対策にはあまり向いていません。TOEICならTOEICの教材を使ってシャドーイング練習をするのがベターです。

本書は仕事で英語を使う人や英語の講師など、シャドーイングを理論からしっかり理解して身につけたいという人にはとてもおすすめです。

※【初心者さん向け】シャドーイング学習法の解説記事はこちら
↓↓↓

取り組む際のポイント

KeyPoint

とにかく音源を100%シャドーイングできるようになることが最終目標です。
音をお手本通りに忠実に再現できるようにすることです。

さらにはシャドーイングしながら、意味をつかめるようになることです。このときに、意味を「綺麗な日本語」で理解しなくても良いです。

本書では「やまと言葉」と言っていますが、自分がパッと思いつく言葉やイメージで理解していく形でOKです。

自己流はNG!本の指示通りに

とにかく自己流をせず、この本の指示通りやっていくことです。

①音を掴む(音声知覚)

②意味を掴む(意味理解) 

この順番で段階的にやっていきましょう。

音を掴むこと、意味を掴むこと、それぞれに仕込み作業から体得作業へと細かく手順がありますので、この手順を守ってやっていきましょう。

例えば、

・自分のシャドーイングを録音して、記録をつける
・スクリプトのリズム、アクセントの書き込みマークの通りに音読練習
・英文の構文をあらかじめ理解しておく
・文のカタマリを意識してサッと意味を言ってみる練習

このように細かい作業がたくさんあります。

可能な限りこの通りに進めることが理想です。

細かい作業は多少省略してもOK

トレーニング中の細かい作業を、可能な限り本書に忠実に行うことがベストではあります。とはいえ、手順がかなり細かいのである程度は省略しても良いと個人的には思っています。

大雑把な性悪の人は、「要するに『100%シャドーイングできること』をゴールにすれは良いよね!」と思っておきましょう。

自分でできそうなトレーニングをピックアップするのもOKです。

ただし何でもかんでも自己流では意味がありません。絶対に省略してほしくない部分をお伝えしておきます。

必ずやってほしいのは、

ここは外さないで欲しいと思います。

自分のシャドーイングを自分で聞いてみることはとても大事です。自分の声はあまり聞きたくないという人もいるかもしれませんが、必ずやりましょう。

そして自分のシャドーイングを人に聞いてもらい添削してもらうこともとても重要です。自分ではわからない気づきがあります。指摘してもらうことで格段にレベルアップできますよ。

添削してもらう人がいないという人は、私のコーチングを受けていただくのも歓迎です^^

シャドーイングについてはこちらの記事でも詳しく解説しています
↓↓↓

まとめ

「究極の英語学習法」のK/Hシステムについて解説しました。

付け焼き刃ではなく根本的に英語力を鍛えるK/Hシステムは、誰でも簡単にできる魔法ような学習法ではありません。

実際にリスニングがとても苦手だった私は、本書でK/Hシステムに本気で取り組み、やり込みました。おそらく100回以上はやったと思います。そのおかげでリスニング力を大幅に上げることができました。

「究極の英語学習法」は、リスニングに行き詰まっている今の状況を脱するために、本気で取り組む覚悟のある人にぜひおすすめしたい1冊です。

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WRITER この記事を書いている人

MAKI

3ヶ月で必ず目標達成をさせる英語コーチ。オンライン(Zoom)で英語コーチングプログラムを提供。世界でもっとも認知度の高い国際的英語指導資格(ケンブリッジCELTA)を持地、1000人以上の英語指導経験から、お一人お一人にあった英語学習戦略を組み立て、徹底サポート。自身が「英語が話せない」「TOEIC490点」「長い英語コンプレックス」という状態から、ほぼ独学で、TOEIC960点、英検1級、通訳・翻訳をこなすスピーキング力を身につけた逆転の女王(笑)へ!「英語が苦手!嫌い!」という学習者の気持ちが熟知し、1日も早く英語マスターへと導くお助けマンです。

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